私たちの消費スタイルは、
時代の移ろいとともに変化する。
戦後の生活といえば物資が不足、
その日の食べるモノを確保するのがやっとだった。
現在のようにモノが溢れる時代からは、
想像もつかないほどモノがない時代だった。
しかし、いまはどうか。
テレビは一軒に1台から一部屋に1台となり、
パソコンもスマホになり、
金さえあればなんでも食べられ、
なんでも手に入る時代なった。
いわゆる飽食の時代になり、
今度は旅行だ習い事だとモノからコトへと関心が移った。
コトへの変化は、暮らしにゆとりができた結果だ。
ところが、そのゆとりがいまは怪しくなった。
格差社会となり、収入の少ない生活者が増えたことで、
コトからトキの時代になったといわれている。
今年の夏はとくに、イベントや音楽フェスなどトキへの
関心が高まっているそうだ。
一時の喜びを得ることにお金を投じる。
そのトキを得るためにアルバイトで稼ぐ。
刹那的な行為の積み重ねに見えるが、
モノ、コトにない、トキの価値へのこだわりが
いま若い人の日常に広がっている。
時の移ろいに抗うことはできないが、
消費行動がトキへと移ったことは、
日本社会の現実を映す鏡のように見える。
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