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2017年11月23日23:14

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ハイレゾ・オン・チューブ (岡山・香川歴訪 その3−helicatsさん邸)

岡山・香川歴訪第二日目です。

朝は、helicatsさんと駅前で待ち合わせでした。駅前のロータリーに階段を下りていくと、ちょうどhelicatsさんがスバル・ブルーのBRZでお出迎えです。これでhelicats邸に向かいますが、街中走行にもかかわらずハッキリ言って乗り心地悪いです(笑)。岡山は、EDさんがIMPREZZAとスバリストが多いです。同じスバリストの私としてはうれしい限りです。

さて、helicats邸に到着すると、そこはまさに男の城。ご自宅とは別の敷地にオーディオ専用の別宅をお持ちなのです。やがて、EDさんがスイートサウンドさんともどもご到着です。

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helicatsさんのシステムは、3.1wayのマルチアンプシステムです。タンノイのキャビネットにはウーファーのみがタンノイで、ツィターはEXCLUSIVE ET-703に換装されていて、キャビネットの上に別箱でFostex F-120が載ってるという凝った構成です。

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面白いのは、サブウーファー。ONKYO SL-10という縦長のフロア型で底部全面に開けられたダクト開口部から前に音が出るようになっています。これを3wayシステム本体の外側にぴたりと寄り添うようにセットされています。

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これを往年の名器ともいうべきサンスイのCD-10というエミッターフォロワーのバッファアンプによるチャンネルデバイダーを通じて、高域を300Bシングル、中域を2A3PP、低域を300BPPとオール真空管アンプでドライブするというもの。もともと強電が本職だというhelicatsさんの電源部へのコダワリもすごい。そういうセットアップがもたらすサウンド全体の印象は明るく暖かみのある音色でしかも明晰で明快。まさに日米連携の極みと言うべき音色です。

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音源は、ほとんどがファイル再生です。ノートPCからDDCを通じて自作DACからダイレクトにチャンデバに投入。途中にはプリアンプは無く、アッテネーターのみ。体系としては一見複雑ですが構成そのものは極めて簡素なものになっています。こういうシステムはなかなか一朝一夕にはまとまらないものですが、聴かせていただくと、とてもまとまりがよくてまるでシングルコーン一発のフルレンジスピーカーでも聴いているような、屈託の無い、聴き手に少しもストレスを感じさせないサウンドです。

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helicatsさんは、どうやら音像や音場よりも音の色彩や質感にこだわる音色派というように見受けられます。モーツァルトのヴァイオリン協奏曲などハイレゾ音源を聴かせていただきましたが、広帯域システムにもかかわらずPCMの精細感や輪郭をあまり表に立てずに、解像度を爽やかさに置き換えつつ柔らかな肌触りのサウンドを奏でます。

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このソフトは、私の苦手ソフトのひとつで、今はお蔵入り同然であまり聴いていないソフトでした。どうも拙宅システムでは解像度の高さが音のきつさにつながってしまい爽快感がうまく出ないようです。helicatsさんのシステムでは、そういうストレスがほとんど感じられずに爽快なサウンドで聴かせてくれます。そこが、ファイル再生を弩級電源→オール管球アンプで鳴らす醍醐味なのかもしれません。

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話しは少し横道に逸れますが、ペンタトーンのユリア・フィッシャーではハチャトリアンの協奏曲は気に入っています。ただ、これもうまく鳴らすのには苦労しました。こちらは音量を上げるとなかなかの躍動感が出てきますが、その分、きつさも出ますので苦労しました。今ではなかなか楽しく聴けています。同じ指揮者との顔合わせですが、オーケストラ(ロシア・ナショナル管弦楽団)が、一枚も二枚も上手という気がします。

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モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は、曲は違いますが、最近の演奏ではヒラリー・ハーンのものが気に入っています。モーツァルトにしては、ハーンはずいぶんとストイックな演奏です。それがバックのヤルヴィ/ドイツ・カンマー・フィルのちょっとリネンのような素地の手触りと相まって、木目のような味わいのストロークから清潔な歌が浮かび上がってくるのです。録音も、私のような音像・音場にこだわるオーディオにはマッチします。

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ペンタトーンは、5ch録音にこだわっていて、通常のステージの配列ではなくて、ソロを半ば取り囲むようにオーケストラを扇形に配置し、ほぼその頭上に主マイクを半円形に並べています。こうした配置は、やはり、5chサラウンド主体のチャネルクラシックもしばしば採用していますが、これを無理やり2chにミックスダウンしてピュアオーディオで再生するとどうも音像定位があいまいで不自然に聞こえてしまいます。

そういうことをまったく意識させないのがhelicatsサウンドの美点で、うまく鳴れば鳴るほど聴いていてリラックスする…そういうサウンドだと感じました。そういうオーディオ愛好家の愛車があのゴツゴツのリジッドサスペンションのBRZというのは、大いなる矛盾で面白いですね(笑)。

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さて、helicats別宅でこのままのんびりと音楽を聴いていたいところでしたが、次はいよいよ瀬戸内海を渡って四国遍路です。EDさんのIMPREZZAに四人相乗りで、いざ、瀬戸大橋へと向かいます。実は、瀬戸大橋を渡るのは、車道にせよ鉄道にせよ生まれて初めてのこと。大興奮のドライブの向こうには、これまた大変な異界が待ち構えていたのです。

(続く)
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