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日記一覧

母は、「引っ越し好き」を自認していて、10年ほどだった仙台時代でも4回住むところが変わっています。最初は大学のすぐ近くの米ヶ袋で、まもなく仙台一高の近く連坊小路からちょっと入った二軒茶屋の公務員アパートに引っ越しました。兄達は、ここからすぐ

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父はアメリカから帰国した際に、様々なアメリカ製品を持ち帰りました。GE製のTVは14インチほどの小型なもの。当時はTVなど珍しく大相撲の時間ともなると近所中の人々がわが家に集まりました。3年ほどして皇太子成婚の前後から普及が進み仙台でも初の

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風ぐるま
2016年11月25日23:48

「風ぐるま」は、作曲家・ピアニストの高橋悠治さんと歌手の波多野睦美さん、それにサキソフォン奏者の栃尾克樹さんが加わった三人のユニット。バロックと新作を演奏する異色のトリオで、単なるピアノ伴奏による歌曲とは違って、たった一本の楽器がもうひとつ

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わずか半年のアメリカ滞在で、母は再び仙台に戻ってきました。それは母にとっては挫折の半年だったのですが、兄たちふたりは予定より早く帰ってきた母を迎えてたいへんな喜びようで、そのことが母の大きな慰めになりました。私たちは母に連れられて、野に山に

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父がイリノイ大学に准教授として赴任して、母は昂然と渡米を決意します。昭和31年(1956年)冬のことでした。まだ海外渡航は制限があって、留学など特別な認可が必要でした。所持する外貨にも制限があった時代です。留学といえども、単身であることのほ

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仙台の東北大学で研究を続けていた父に留学の話しが持ち上がります。父の研究分野は、ひとことで言えば固体物理、あるいは金属物理という分野で、金属の様々な挙動を原子レベルの結晶配列の力学から解き明かそうというもの。金属が他の物質とは違った様々な特

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全4回にわたる河村尚子のショパン・プロジェクトもいよいよ最終回となりました。トークでもご本人が言っていましたが、2年前の第1回の時は、2ヶ月前に女の子を初出産し母親となったばかりのコンサート。身体が弱っていてつらい面もあったそうですが、むし

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母の出自をたどっていくと四国の徳島にたどり着きます。祖父、つまり、母の父親は、徳島県の那賀川下流にある大野村(現・阿南市)の生まれ。青色LEDで有名になった日亜化学の本社にほど近い町。中学を出て上京し、郷里の先輩である坂東家の住み込み書生と

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昭和20年(1945年)7月半ばに父母は仙台に移ります。鉄道は通じていたものの客車は溢れんばかりの満員で窓から片足をねじ込むように入り込もうとする人と、そうさせまいと窓を必死に押さえる人との争いで騒然としていました。母たちは何とか車内に入り

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母が死にました。憲法が公布された記念日の日付が替わった未明、静かに息を引き取りました。享年92歳でした。母の生まれは大正13年(1924年)。戦争のさなかに結婚式を挙げました。いまちょうどNHKの朝ドラマでこの時代のことが映し出されています

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田部京子のシューベルト
2016年11月12日12:54

NHKのドラマ「夏目漱石の妻」を見て以来、たびたび取り出して聴いている。ドラマの挿入曲として、シューベルトのピアノ・ソナタ第21番の第1楽章冒頭が使われた。それはドラマのために改めて録音したものだそうだけれど田部京子の演奏であることに変わり

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あり得ないような大逆転
2016年11月09日21:45

秋も深まり、それとともにオーディオにとってやっかいな静電気の季節となりました。以前の日記でレコードクリーナーの比較をレポートしましたが、改めて再評価してみました。その結果にちょっとびっくり。方法は、いたってシンプル。レコードのクリーニング作

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The Wrecking Crew: The Inside Story of Rock and Roll's Best-kept Secretレッキングクルーとは、スタジオミュージシャンたちのこと。特定のメンバーというものはなく、フィル・スペクターなど名プロデューサーたちに重用され60年代から70年代半ばまで

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北区王子の北とぴあ国際音楽祭は、バロック・ヴァイオリン奏者の寺神戸亮さんが中心となって、こうしたバロック時代やモーツァルトの歌劇や音楽をピリオド楽器を使用した古楽アンサンブルで上演するというユニークな催しです。今年は、ピアノの銘器ともいうべ

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