著者・原田英代はベルリン在住の日本人女流ピアニスト。ロシアの名伯楽メルジャーノフに学んだ。その生涯の師との出会いのとき、原田は自分の手がピアニストとしてはとても小さいことに思い悩んでいた。「１０度はとどくのかね」と訊かれ、「いいえ」と答える

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久しぶりにテレマン協会の東京定期公演に足を運びました。今回はもう一年ぶりでしょうか。そうなった理由は、東京文化会館の改修工事です。工事は、昨年、半年をかけて行われました。小ホールは５月から工事休館しましたたからほぼ７ヶ月間も演奏が行われなか

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「カヴァー」という歌手たちがいます。いわゆる「控え」の歌手のことです。新国立劇場でのオペラ公演ではすべてこうしたカヴァー歌手がキャスティングされていて、病気などで突然のキャンセルがあった場合のために備えています。カヴァー歌手は、本役歌手と同

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紀尾井ホールの主催「明日への扉」シリーズは、半世紀も前から巌本真理弦楽四重奏団や桐朋学園オーケストラと学生指揮者小澤征爾など、日本の新進気鋭の若手に演奏の場を提供してきた長い歴史を継承するもの。 《格安＋新人》ということからは、ちょっと予想

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「永続敗戦論」（白井聡　著）の読後感想の続きです。著者の切り口とその舌鋒にはなかなか鋭いものがあって挑発的で刺激的だが、今後どうしていくべきかという肝心の「出口論」がない。著者の論法は、右派左派いずれにとっても諸刃の剣であって、それだけに立

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朝日新聞書評（水野和夫）が「顔面に強烈なパンチを見舞われ、あっけなくマットに仰向けに倒れこむ心境になった」と絶賛した。確かに、刺激的で面白い。「永続敗戦」とは、「敗戦の否認」であり、そういう「否認の構造」が戦後の対米追従の矛盾と政治体制の無

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パリの事件について、「なぜテロリストには回教徒が多いのだろう」ということを仰っている方がいる。キリスト教的な目線での言辞だろうが、何となくそう思う日本人も多いことだろう。 私に言わせれば、キリスト教こそ侵略と略奪の血塗られた歴史そのもの。日

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