この10月9日、袴田事件の再審無罪が確定した。本書は、無罪を確信しながら死刑判決を書いた元裁判官の素顔に迫ったルポルタージュ。読み応えのあるルポルタージュだった。判決後40年経って、再審請求の最中、元静岡地裁判事の熊本典道が現れて、無罪を確
最初から最後まで、ロッシーニの音楽に圧倒されました。音楽は実に濃密で多彩、音響の厚みと繊細の極み、その雄弁さは、もはや後期ロマン派に足を踏み入れているとさえ思えました。あの有名な序曲はもうそれだけでも素晴らしいのですが、その先はまったくの未
マリオ・ヘリングは、ドイツ人。両親ともにヴァイオリニストですが、母親は日本人。日本語でのトークは緊張するとのことだがとても流ちょうな日本語なのでびっくり。すでに何度か来日していて日本の聴衆にはおなじみのようだけれど、リーズ国際ピアノ・コンク
アウシュヴィッツなど3つの強制収容所を奇跡的に生き延びた少年の物語。淡々とした語り口だからこそ、少年の視点から見た冷酷で残虐極まりないホロコーストの実態がそのままに露わに伝わってくる。日常としてその極限に取り込まれてしまっているからこその無
レコード針クリーニングにメラミンスポンジを使ってみました。私自身は、長い間、カット綿を使ってきました。実は私の友人のUNICORNさんも、メラミンスポンジでクリーニングをしているとのこと。UNICORNさんはレコード盤面のクリーニングに使うなどメラミンス
スピーカーユニットのネジを締め直しました。ふだんも、増し締めはしているのですが、やはり季節の変わり目にはトルクがばらばらになっているので締め直しが必要です。全てのネジをいったんゆるゆるにして、イチから締め直します。六角レンチと手の感覚だけで
著者は、天文学者。本書は、天文学そのものではなくて、天文学と考古学という異分野の関わりに焦点を当てている。歴史上の遺跡や古記録、古文書、遺跡、遺物などについて天文学の知見で検証し、その文化の暦年年代日時を考察する。そのような異分野、学際を超
とても刺激的なソロリサイタルでした。中木が最近リリースしたCDのいわばキャンペーンツアー。「狂気のチェロ」というのはそのCDのタイトルそのまま。プログラムやポスターの写真も、CDジャケットがそのまま使われています。無伴奏というのは、バッハの
2008年に発刊されたものの復刻版。もともとも、「ステレオサウンド」誌や「管球王国」誌などに掲載された記事からの抜粋だから、復刻の復刻。記事内容も《往年の…》というわけだから、骨董趣味もよいとこと言われそうだが、ヴィンテージオーディオが一定
岡山のオーディオ仲間の集い「音会」は、年に四季折々集まって楽しんでおられますが、その「秋の音会」に今年もまた参加させていただきました。まずは、スイートサウンドさんのお宅に集合。独特の正12面体のキャビネットの中音ユニットを中心に、3ウェイス
若いクァルテットの発掘と育成を目的としたクァルテット振興運動《プロジェクトQ》。音楽大学の学生で結成された6組の若いクァルテットが、モーツァルトのハイドンセットの1曲ずつ演奏して全6曲に挑戦する。本番の演奏会は来春の3月30日。それまで、楽
1日おいて、たて続けにサルビアホール。聴いたのはロータス・クァルテット。こんなに日を置かずしての公演というのには訳がある。先日のターリヒQとロータスQは、この週末に上野の東京文化会館でメンデルスゾーン・プロジェクトと銘打って八重奏曲を共演す
ターリヒ・クァルテットをサルビアホールで聴いた。このクァルテットは、1962年にプラハ音楽院で学ぶ若手で創設された老舗。70年代半ば、フランスのカリオペ・レーベルに登場してたちまちADFディスク大賞を受賞、世界デビューした。私にとっては、こ
新国立劇場「眠れる森の美女」の千穐楽。2014年の新制作ということですが、クラシックバレエの楽しさがぎっしり詰まって、なおかつ、ロマンチックな内面表現や舞台美術や照明も新鮮で、素晴らしい公演でした。幕開け冒頭に、リラの精がシャンデリアに乗っ