女房殿の茶室の畳に座り、
身じろぎもせず、裏庭をみつめているのは、
我が家の長老和猫、茶尾(ちゃお)。
台風の接近で朝から雨が降り止まず、
庭では茶花の紫式部の実が、紫に色づいている。
先日、世界最長老のネコさんがなくなった。
推定で32歳だという。
茶尾は、いま18歳と5ヶ月。
運動量こそさすがに少なくなったけれど、
食欲は衰えず、排泄も問題がない。
私と女房殿を信頼しきっていて、
人間の言葉はほとんど理解している。
何か物いいたげな、茶尾の背中。
人間様と18年以上いっしょにいるので、
自分はもう猫ではないさ、とでもいいたいのだろうか。
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