UNICORNさんが日記で、RIVERSIDEの傑作ステレオ録音と絶賛されている《monk's music》をさっそく聴いてみました。
https://mixi.jp/#!/diary/21336100/1986868260
UNICORNさん、曰く
「演奏もこれ以上無いような最高のメンバ(特にColtraneがモンクの影響下で目覚ましい発展/変化を遂げている1957年6月の演奏が含まれています)による演奏が最高のStage感/空気/臨場感の中で繰り広げられている様子が広大に目の前に広がります・・・Classic好きのファンがJazz録音に抱くStage感の欠けている録音とは明らかに一線を画す」
聴いてみると、まったくその通り。
私は、まさにジャズ録音にはステージ感が無いと決めつける、クラシック好きの一人ですが、聴いて思わず目を瞠るような空気感と臨場感に思わずのけぞってしまいました。
聴いたのは、UNICORNさんにお願いしてお借りした、オリジナル・ステレオ盤。"STEREOPHONIC"という金シールが貼ってあります。
もうひとつは、私がさっそく買い求めた"ORIGINAL JAZZ CLASSICS"版のCD。
さらに、参考のためにビクター音産の「マスターズ・オブ・ジャズ・シリーズ」のリマスターCDも聴いてみました。
感銘を受けたのは、CDのデジタルリマスター版の素晴らしさ。これは、大健闘と言うべきです。何も知らずに聴いて、これがステレオ最初期の1957年の録音とは思わないでしょう。
ただし、やはりオリジナル・ステレオLPには、その音色の生々しさ、鮮度の高さという点で一歩譲ります。奥右から「コルトレーン!コルトレーン!」と叫ぶモンクの声の生っぽさ。そこからコンボの間に醸し出される一瞬の緊張!それに気圧されて目が泳いでしまうようなリズムセクション。一方で、ためらいもなく飛び出したコルトレーンの張り詰めたような太いブローなど…思わず肌に粟たつ瞬間です。そこから生まれるノリノリのアンサンブルの楽しさ。やはり、この空気感、臨場感無くしては生まれないものだと思います。
驚いたのは、参考に比較した国内盤CD。これが何とモノラルだったのです。
こちらは、聴いていても明らかに線が細めで、音楽が堅い。いったんステレオ版を聴いてしまうと、同じ演奏なのかと疑うほどにショボい。
名盤だけに、いくつかのヴァージョンがあるようです。最初の発売されたのはモノラル。モンクにとって初のステレオ録音となったステレオLPはその9ヶ月後に発売されたそうです。けれども1958年当時、どれほどの人がステレオで聴いたのでしょうか。しかも、ステレオ盤には、モノラル盤には収録されていた「クレパスキュール・ウィズ・ネリー」が含まれていない。それでも、この"STEREOPHONIC"盤は大変な価値があると思います。ステレオ盤でも再プレスのものはやや空気感が後退するとのこと。
ところが、中古市場では、明らかにモノラル盤の方が人気があり価格も高いのだとか。世の中のジャズレコード蒐集家は、モノラル盤を珍重したがる傾向があるそうで、こういったモノラル/ステレオ移行期のLPは、ステレオ収録したものをL+R合成してモノラルにしていたものが少なくない。それでも、ヘタをするとそういうモノラル盤の方がステレオ盤よりも倍近い中古価格で取引されるのだそうです。
人それぞれと言われれば、それまでなのですが。
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