チャペルでのコンサートで、三鷹の国際基督教大学(ICU)のキャンパスを訪れました。
ICUのキャンパスは緑が豊富で、とにかく広い。約62ヘクタールと都内の大学でも最トップを争う広さです。ちなみに早稲田大学の早稲田キャンパスが13ヘクタール弱ですから、およそ5倍の広さということになります。
ICUは、眞子様、佳子様のお二人が学んだ大学として一躍脚光を浴びた名門大学ですが、戦後に創設された歴史の新しい大学。その敷地は、もともとは旧・中島飛行機の研究所があったところ。すぐ前には、富士重工(現在は東京SUBARU)があります。私の大学生時代、ゴルフ場のある大学として知られていました。現に、渋谷から井の頭通りを小金井に向かうと(都道14号)、その途中の三鷹近辺でゴルフ場を眺めてはため息をついていた記憶があります。ゴルフ場は、その後、都に売却されて今は野川公園になっています。
とにかく、毎年の卒業生が1000人程度と、学生数が圧倒的に少ないので、都下のマンモス大学とは違ってキャンパスは緑豊かで建物もゆったりと建っている。留学生も多いせいか学生の30%が敷地内で生活しているのだとか。
建物は、戦後の創設ということもあって古いものはないのですが、それだけにポストモダンの洒落た建物がゆとりをもって建っています。日米のキリスト教団(長老派教会)による創設ということもあって、ここかしこにウィリアム・メレル・ヴォーリズやアントニン・レーモンドの設計による建物があって、日本のモダニズム建築の原点ともいうべき美しいフォルムの建物が緑陰に佇んでいる。
コンサートの会場となったチャペル。
大学の教会として日曜礼拝が行われ、入学式や卒業式などもここで行われるのだとか。1954年に完成し設計はヴォーリーズ。1960年に増築された部分はレーモンドの設計によるもの。まさに大学の中心にふさわしい建物です。
大学本館は、旧中島飛行機三鷹研究所として使用されていた建物。4階部分を増築し、1953年完成。設計はヴォーリズ建築事務所。
図書館は、レーモンドの設計。1960年に完成したもので、外観も館内もとても質実で昭和世代にとってはとても懐かしい気がします。正面入り口と反対側に回ってみると、とてもモダンな風貌。こちらは2000年に新たにアネックスとして完成したミルドレッド・トップ・オスマー図書館です。
ディッフェンドルファー記念館/東棟は、1958年に完成。ヴォーリズ建築事務所によるもので学生及び教員の交流の場として建てられたもので、講堂やクラブ活動室などがあるそうです。
学長室をはじめ、大学の行政・事務部門が入っている本部棟は、緑に囲まれてひっそりと佇んでいます。1978年に完成し、やはり、設計はレーモンド設計事務所によるもの。
新しい施設も、とてもデザインが素敵。
大学食堂、国際会議室、短期留学生寮、研究者寮、会議室などが入った複合施設は、2010年に完成。設計は、日建設計によるもの。食堂では、ランチセットをいただきました。値段が安いのにびっくり。味はそこそこ(笑)。
体育館は、セントラルロッカー、屋根付きテニスコート、野球場なども併設されています。木をふんだんに使ったデザインはいかにも隈研吾らしいもの。
トロイヤー記念アーツ・サイエンス館は、自然科学系の研究室や実験室などの設備が入っているそうですが、大きな窓がらすから中をのぞくと大きな階段教室もありました。学生は外の景色で気が散るのでしょうが、先生からは自分にちゃんと向き合っているように見えるのかも。木をふんだんに使った斬新なデザインと周りを取り巻くウッドデッキや廃木材を活用した階段などは、やはり、いかにも隈研吾のデザインです。
それにしても、広々とゆったりして緑豊かなキャンパスはほんとうにうらやましい。ICUの学生の特徴は、自分が通っているこの大学が好きという《自分大好き人間》なんだそうです。
そういえば、会社の先輩、後輩のICU出身者は、みんなそうだった(笑)。
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