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2018年01月30日00:07

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「理系のための 微分・積分復習帳」(竹内淳 著)読了

自分の人生をやり直せるとしたら、何になっただろうか。

そういう未練たらたらなのは、結局、何をやっても中途半端になってしまう性格だからで、今からやり直したところでいずれは他のことをやりたかった…と、やっぱりぐだぐだと考えてしまうのだと思う。

理系に進むか、文系に進むか、ぎりぎりまで迷っていて、一度受験に失敗したのに懲りずに、翌年も最後までどっちつかずの受験を繰り返してしまった。やっぱり本音は文系に進みたかったのだろうから最後の選択は何度繰り返しても同じだったのだろうけれど、やはり理系にはそうとうに未練があったのだと思う。

なぜそうなったかと言えば、高校の数学や物理が退屈だったし、それ以上に手を動かすのが嫌いでものぐさだったからだ。数学はいわゆる下手の横好きで、「大学への数学」もけっこう熱心に読んだり懸賞問題に徹夜で取り組んだりしたし、微分・積分だって大学教養課程の教科書も読んだりしていた。そんなことばかりしていたから、かえって本来の勉強には身が入らず成績は悪くて、結局は受験数学に対して苦手意識や劣等感ができてしまった。それが、理系への挫折へとつながってしまう。

そういう私のような読者はあまりいないような気がするけれど、けれども理系へと進んだひとがわざわざ本書に手を出すのだろうか。そこがどうもよくわからない。本書の表題にはわざわざ『理系のための』とある。理系のひとが今さら高校数学を復習するのだろうか。特に、微分・積分というのは実学と密接なはずだから…と思うけれど、工学的アプローチのツールのようであっても、かえって道具だからこそコンピューターが発達した現代ではあまり普段は純粋には考えないということなのかもしれない。存外、理系に進んだひとであっても私と同じような未練を持つことがあるのか。

高校を卒業してから50年近くになるが、その間、微分も積分も全く使うこともなく縁がなかったけれど、まったく忘れてしまったわけでもない。そういうぼやけた記憶の彼方にあった数学を、もう一度、復習してみるというのは、あの頃、なかなか会心の出来映えにまで到達できなかったプラモデルの組み立てをもう一度やり直してみるということに似ているかもしれない。やりたいことが多すぎて、短気で飽きっぽかった高校時代の不出来な自分を思い出しながら、今度こそは丁寧にやり遂げてみようという気持ち。そんなところはあると思う。

そもそも本書は、著者の「高校数学でわかる」シリーズが好評で、そういう読者からの「前提となる高校レベルの微積分の知識が十分ではないので、そこを補充する解説書を書いてほしい」という要望に応えたいということがあったようだ。これから、シリーズの他の本も読んでみたい。



理系のための 微分・積分復習帳
 高校の微積分からテイラー展開まで

竹内 淳 著
講談社 ブルーブックス
19 11

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