スピーカーの足元を見直したところ、大失敗…というお話しの続きです。
ヒジヤン邸の大進化に触発され、懸案のスピーカー足元をかねてから構想していてKRYNA T-PROPとαGELの組み合わせにしたところ音がかえって悪くなってしまいました。これは元に戻すしかありません。しかし、転んでもただでは起きない。そのまま元に戻すのは面白くないので、これまたかねてから構想していた改良を加えてみました。
元のセッティングというのは、「一点メカニカルアース」。
サイドプレス・スタンドの三本足のうち、重心側の前面の一本のみをウェルフロートボード上にスパイク直刺し(アース)とし、後方の二点のスパイクにはカーボン円板を介しています。このカーボン円板にはfoQリングを貼ってあってソフトタッチとしているわけです。
foQは、時効(=経時変化)があります。
設置直後は音が良くなるのですが、その後、時間とともに変化し音が一時的に後退し、さらにしばらくしてからどんどん良くなりやがて安定するというもの。スタンドにスピーカーをセットする際の受け座に使用してみた時にはずいぶんと悩まされました。今回の「オフ会不調」ではシリコンオイルの作用により時効後の安定期にもかかわらず新たな変化が起こり不調に陥ってしまいました。
どうもfoQは、荷重がかかるなどして長時間圧縮されると元に戻らなくなり変形してしまう圧縮永久歪みが起こりやすいのだと思います。そのために時間とともに特性が変化してしまうのでしょう。荷重がかかるインシュレーターなどに使うのはあまり適切とは言えず、特にスピーカー足元に使うのは出来れば避けたいところです。
ところが他によい素材が見当たらない以上、foQを使うしかないようです。そこでその使用量をできるだけ少なくしてはどうかと考えました。すなわち、極細のfoQリングです。
カーボン円板は、直径20�个任垢里妊灰譴帽腓錣擦謄�ルファのラチェットコンパスカッターでfoQを円形に切り出します。この中心を直径16�个粒弸拗�用のポンチで円形を打ち抜きます。
これで幅2�个龍忘�foQリング、「foQ-St'Ring(フォック スト・リング)」の完成です。
いままでのものとの比較です。リング幅がいかに細くなったのかおわかりいただけると思います。
この糸のように細いフォック・リングをあらためてカーボン円板に貼り付けて、再セットしてみました。
聴いてみると、オリジナルのセッティングよりも解像度が増した感覚があり、弦楽オーケストラの楽器ひとつひとつが透けて見えるような精細感がよく出ます。響きも空気感の豊かさが損なわれずに美しい。やはり1日経つと、若干、感動が薄れますが、2日目からまたどんどんとよくなってきて3日か4日で安定します。foQの時効効果から免れたわけではありませんが、経時変化が少なく短くて安定度が増した感じがあるのはうれしいことです。
元に戻したとはいえ、オリジナルよりは一歩抜け出した感じです。このまま安定してくれることを祈るばかり。
さて、さらにスピーカー足元には、もうひとつ構想していた改良案があります。ブツも届いたので次にこれに挑戦です。
(もっともっと続く)
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