mixiユーザー(id:26897873)

2018年11月02日09:30

312 view

八ヶ岳やまびこホール

11月に予定している川口聖加さんのソプラノリサイタルの会場を勝手に下見してきました。八ヶ岳に紅葉を見に行った帰りに立ち寄ってみました。

フォト

川口さんのリサイタルは久しぶり。

「子供のための歌のアルバム」と題したリサイタルで、フォーレの「蝶と花」に始まって、二十世紀の作曲家の歌曲から、ムソルグスキーとシューマンの歌曲集へと連なり、最後はマーラーの「角笛」から「ラインの伝説」と、いずれも「子供」をテーマにした歌曲によるプログラム。

魅かれたのは、このプログラムだけではなく、会場のひとつとなっていた北杜市のホールのこと。

フォト


とても珍しい平屋の木造の美しいコンサートホール。

鉄筋コンクリート部分はホワイエの部分だけで、ホールは基礎や床など一部を除けば全て木材で作られています。壁と天井は「カラ松」、フローリングは「ナラ」が使用されているそうです。

フォト


400席ほどのホールで、地域のコミュニティの身の丈に合わせた控えめな多目的ホール。木造の建築は土地柄を活かしたかったからだと思います。規格にはまった構造物内に、有名音響設計事務所のお化粧を施すという、ありがちなホールとは違う。地元の誇らしげないきいきとした息づかいが、ホールのそこかしこから匂い立ちます。

フォト


何となく、イギリスのオールドバラ/スネイプ・モルティングスを連想してしまいます。音楽祭の主会場でかつての麦芽製造所を改造して音楽ホールにしたもの。行ったことはありませんが、ブレンデルや内田光子など多くのピアニストがわざわざここで録音をしています。それほどよい響きのするホールだそうです。

フォト


音楽ホールの響きは、やはりその素材の音がします。コンクリート打ち放しであれば、ちょっと硬質で冷ややかな音…というように。

フォト


当日は、これから市政報告会が開かれるということで、自由に中に入ることができました。うっすらとBGMがかかっていましたが、木の温もりを感じさせてくれて、やっぱり暖かな耳に優しい響きがするホールです。

フォト


小高い丘に建てられていて、駐車場スペースを見下ろすデッキからは富士の絶景が。

会場の下見だなんて、何とも気の早い話です。

川口聖加さんのリサイタルには、これまた久しぶりにマリーン・ファン・ニューケルンさんがオランダから駆けつけてきて伴奏を務めるそうです。もう9年も経ちますが、以前、聴いた時、素晴らしいピアニストだと思いました。まるで薪火のように暖かく、ときおりパチパチとささやくようにはじけて聖加さんの歌声に華を添える。

まさに、暖炉ばたで小さな子供たちと語り合うような、そんな暖かみのあるリサイタルを期待してしまって、今から胸がときめきます。
16 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する