mixiユーザー(id:26897873)

2017年12月16日09:11

385 view

ティンパニー

マイクキタさん宅のオフ会。忘年会も兼ねてのオフ会でとても楽しい会。その楽しくも勉強どころ満載の会の詳細は後ほどということにして…

そこで突然UNICORNさんが言い出した質問。

「初めてティンパニーに衝撃を受けたのはどの曲?どの演奏ですか?」

マイクキタさんが「ティンパニー奏者というのは指揮者の次に偉いくらいで、オーケストラメンバーの牽引役みたいなものでしょうね」と仰る。それは全くその通り。先日のNHK「プロフェッショナルの流儀」で紹介された樫本大進さんのようにオーケストラの音楽的なマネジメント役は何と言ってもコンサートマスターだけれど、ティンパニー奏者というのは時として副指揮者も兼ねたりと大事なキーマン。コンマスとは違って、団員を一喝すると雰囲気ががらり変わる、いわばカミナリおやじ的な怖い存在。

ティンパニーに衝撃を受けるというと、曲として思いつくのはいろいろあります。ベルリオーズ「幻想交響曲」の第4楽章「断頭台への行進」、ドヴォルザークの「新世界より」の第1楽章、もっとオーディオ的にド派手なシュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」の冒頭とか…。

「そういう曲のことですか?」とUNICORNさんに聞き返すと、「いや、ベルウッドさんにとってとにかく最初に目覚めた一撃ですよ」とのクエスチョンだそうだ。

それなら、子供の頃にさかのぼっての話しで、何と言ってもそれは「ベートーヴェンの第九の第2楽章ですよ」と申し上げた。

ちょうどその場に持参していたのがこれ。

フォト

Orisukeさんご紹介のソフトでフリッチャイ/ベルリン・フィルの第九の復刻SACD盤。タワーレコードの復刻シリーズの最新リリース。緊張感みなぎるさすがの名演、なるほど伝説的ともいうべき幻の名盤だ。で、その第2楽章をさっそくかけてみると…

「…?」

何とも「ショボイ!」

話題の焦点だっただけに、そのショボさが際立ってしまう。そこでマイクキタさんがこっちを聴いてみようと取り出したのが、フルトヴェングラー「バイロイトの第九」。国内東芝エンジェル盤だが、初出オリジナルのテストプレス盤。かけていただくと英国オリジナル盤もかくやと思わせる素晴らしい音質。輸入メタルマスターでマトリックスからも紛う方なき初期盤。

フォト

「おおおおおお!」

これこそ、小学生だった私を一撃し中高生時代にティンパニーの音に夢中にさせた衝撃の音に間違いありません。ベルリン・フィルのあのしょぼいティンパニーはテーリヘェンに違いない。カラヤンのベルリン・フィル改革を支えたのはコンマスのミシェル・シュヴァルベとともに、ティンパニーのオスヴァルト・フォーグラーだ。私がこれこそがティンパニーとずっと信じていたあの革新的なほどにドライな一撃音。冷遇された古い体質のテーリヘェンはカラヤンを逆恨みする。

…けれども、だとしてもあの「バイロイトの第九」のティンパニーは誰なのでしょうか。

ところで、UNICORNさんを目覚めさせた一撃は、クライバー/バイエルン国立歌劇場管弦楽団のベートーヴェンだそうだ。そもそもジャズフリークのUNICORNさんにとってクラシックのティンパニーの再生はひと筋縄がいかないと、システムチューニングに没頭させることになったのがこのディスクだという。

フォト

そういう意味でのディスクとなると私にとっては、ジュリーニ/ウィーン・フィルのブラームス「交響曲第4番」の第4楽章。この素晴らしいティンパニーはローランド・アルトマンだと信じて疑わない。思い切った打音、絶妙なタイミング、微妙なずらし方は、ジュリーニの歌とドラマに満ちた指揮棒に見事に応え、まさに楽団員を一喝するような一打だ。再生もひどく難しくて、ちょっと怖くてこのディスクを再生するにはそれなりの覚悟が要る。

フォト


さて、皆さんの「ティンパニーの初めての衝撃の一撃」は何ですか?

12 22

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する