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2016年10月10日10:47

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スピーカー焦点合わせの驚き

先週末、Qさんとのびーさんに拙宅へお出でいただきました。

実は、のびーさんご来訪というといつもシステム不調に陥ってしまい実力が発揮できていませんでした。初回はヘッドホンジャック不良による左右クロストーク事件ですたし、あるいはキンチョーの余り前日まで弄りすぎたり…ということもありましたっけ。

今回は、スピーカーセッティングの最終形ということで、仕上がりは上々と自信を持って臨もうとしたのですが…、また、つい弄っちゃいました(笑)。

つい気になってしまったのがHAP-Z1ESのセッティング。一点アースのポイントを電源トランス側にしていたのですが、それを数日前に内蔵HDD直下側に変更してみたのです。これがどうも改悪となり、本番直前になって元に戻したのです。

ところが、これが元に戻らずますます音が悪くなってしまいました。調べてみると、メカニカルアースポイントのT-PROPを取り付ける機器側の雌ネジが緩んでガタガタになっています。

「あちゃー、やってしまった」と頭の中は真っ白。

とにかく何らかの応急処置をと思ってやってみたのが、J1PROJECTのICPハイブリッドのスパイクとベースによる三点支持。

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これが、意外にもうまくいって、これなら元々の音と遜色ないのではと思い、本番でも予定通りHAP-Z1ESだけでハイレゾやリッピング音源のみのプログラムを強行してみました。自分の思っている音が出ていたという意味ではベストだった思います。初めてのQさんのお好みにあったかどうかはわかりませんが、のびーさんは今までと比較していかがでしたでしょうか。

さて…

そうことで、数日後、心残りだった一点メカニカルアースへの仕上げをしました。

先ずは、HAP-Z1ESの脚部ネジを、4�个�ら6mmへと拡大します。T-PROPは、M4以下ではボルトが細く短く、その分ひ弱でガタが多くボルト長も短いので高さ調整ができません。今回のように無理に高さを出そうとするとネジをダメにしてしまいガタが出てしまいます。

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まず、ドリルでネジ穴を拡張します。それから慎重にタップを切ります。簡単な作業ですが、ボール盤もスタンドもない手作業なのでけっこう大変でした。

この機会に、foQリングとは訣別しました。

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3本のソフトセットのT-PROPのfoQリングをすべて、1�亳�のコルクシートを円形に切り抜いたもの換えます。foQは、優れた制振材料ですが、荷重のかかる支点や支持部には不向きだとの結論に至りました。何よりも粘着性が強く、そのまま本体を持ち上げるとベースの重い御影石まで持ち上がってしまうほどです。せっかくスパイクと受け部が一体となったT-PROPの特長が活かせません。これでメカニカルアースからは全て追放ということになりました。

なお御影石ベースについては、先日のgenmi邸サウンドにとてもショックを受けたので、おふた方来訪直前の弄りでデッドニングを強化していました。HAP-Z1ESの御影石ベースは、αゲルシートで浮かせていましたが、ここには底部にコルクシートを全面に貼って振動対策をします。αゲルも耐荷重の点で、重量物には向かないところがあります。

プリアンプのベースは裏面にリアルシルトを全面的に貼ってデッドニングします。御影石は高密度で優れた制振機能と仮想メカニカルアースになりますが、どうしても固有の鳴きがあるので共振対策が必要だと考えたわけです。

そのビフォー・アフターはスパナで叩いてみると、カンカンとコツコツというぐらい違います。御影石は、接触歪みや反射波などあらゆる悪さをしますが、空気振動伝播にも共鳴してそれ自身が鳴ってしまうようです。これらをうまく抑えると、全体の響きに微かにスパイシーな華やかさを加えてくれるようで、堅くて鳴らない木質系の鈍さ、単調さより、よい響きになるような気さえします。ミュンヘンの名ホール、ヘラクレスザールのノリですね。

これで完成!!

…と思いきや。

二、三日後に聴いてみると、どうも耳障りなところがあります。

完成と思ったのはプラシーボだったのか?とへこみました。どこも何も弄ったはずがないのにどうしてだろうと悩みました。もう一度、スピーカーのセッティングを戻そうとか。アンプの充電池の劣化、果てはアンプそのものの不調も疑い、思い悩み疑心暗鬼に陥りました。

対症療法的に、あちこち弄り出すと収拾がつかなくなり、迷走が始まります。冷静に、冷静に、と自分に言い聞かせ、何か弄っていないかと思い巡らせていると、突然、確かに弄っていたことを思い出しました。

というのは、オフ会のときにのびーさん、Qさんから音像が微妙に右寄りだとのご指摘を受けました。オフ会後、ご満悦の体で聴いているときに、このことを思い出してスピーカーの振りを弄ったのです。以前から自分としても時に右に寄りがちで響きの重心が右に寄ると感じていたのでそうしたのでした。

まさかとは思いましたが…、ピンポン!でした。

焦点合わせをもう一度いちからやり直したら、焦点が合った時点で音色の違和感がすっきりと解消したのです!あまりにも意外な展開にびっくりしました。

和音や重音に薄い汚れを感じ、響きの伸びが弱い、乾いたような、表面に薄い粉がふいて艶を失ったような感覚。聴いていてどうしてもそういう感覚がまとわりついてなかなか音楽に没頭できなかったのが、ふっと解消しました。

こういうスピーカーの焦点合わせは、あくまでも音像音場や中低域のエネルギー感の調整であって、それがズレていてもこういう音調の違和感を感じたことはありませんでした。それが音色面でも違和感の「ある」「ない」でピタリと来るポイントがあるということを実感してほんとうに驚きました。その調整は、ほんの1〜2�个糧楼脇癲�最後の最後は0.5mmぐらいです。


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バッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ。

こういうオリジナル楽器のバロック音楽が特によく鳴ってくれます。ヴァイオリンのガット弦の柔らかでシルキーな艶が何とも言えず心地よく音像の立ち位置もその響きもとても自然。チェンバロの粒立ちの良さと深々とした響きの余韻が心に染みいります。ヴァイオリンとチェンバロが対等に渡り合い、その三声、四声の対位法がとても明快。73年の録音で、ヴァイオリンのシギスヴァルト・クィケンはまだ20代、チェンバロの大巨匠レオンハルトはまだ50歳前でした。24bit96KHzのリマスターCDですが、まるで最新のデジタル録音のように新鮮。こういうCDを聴いているとオリジナル盤など不用と思えてきます。

ファイナルアンサー?と問われれば、イエス!ファイナルアンサー!と答えてもいい気分です。もちろん希望を込めてですが。

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