ちょっと諸事情が重なり、間が空いてしまいました。アーシングへの挑戦で、球形受け台座の応用を思いつき、そのことで新たな発想がわいてきたというお話しの続きです。
その矛先は大きく進路を変えて、黒御影石ボードの導入で落ち着いたかに見えたスピーカースタンドのセッティングに再び向かったのでした。
実は、10日も前に書いたこの日記の原稿ファイルが壊れてしまって、もはや詳細は書けませんが、そもそもはGRFさんがスピーカーの脚に天然コルクを使ってとても音がよくなったということが発端です。GRFさんからもういちどTroubadour80+TW3を聴きに来いと言われて再び(四たび?)訪ねたところ、とても音がよくなっていたのです。それまでどうしてもひっかかっていた上下ユニットのつながりの違和感のようなものが解消して完成の域に達していたのです。それが、TW3の上に置くTroubadour80との間をフェルトからコルクに換えただけということなのです。
私も、スピーカー足回りにコルクを使うという発想があったのですが、サイドプレススタンドの脚がスパイクなのでコルクの出る幕がないと思っていたのです。そのスパイクを球形受けに換えれば、まさにコルク受けが使える…。これが新たな発想というわけです。
サイドプレススタンドの3つの脚のうち、一点メカニカルアースとなるスピーカー手前の一点は従来のスパイクのままにして、残りの二点のソフトタッチとなるほうのスパイクを球形受け座に換えます。
5�亳�の天然コルクシートから円板を打ち抜きます。
この円形コルクをウェルフロートボード上に置いて球形受けの受け座としてセッティングして完成です。
これで、従来から気になっていたカーボン円板から解放されました。カーボンは硬いのでどうしてもその響きと接面の歪みが乗ってしまいます。また、スパイクは鋭い切っ先がかえって動きにくくこれがやはり接点歪みの原因になってしまうようです。受け側のカーボンとの耐貫通性にも限界があって先が刺さってしまいこれがより動きにくさを増して、三点ですと接点のストレスが高くなってしまう。これらのことが一気に解消されます。
もうひとつ、ウェルフロートボードと黒御影石ボードのあいだにも、2�亳�のコルクシートをはさみました。
この効果も大きかったのだと思います。
従来は、ここにはウェルフロートのウェルディスクを挟み込んでいました。このウェルディスクは、本来はウェルフロートボードの上面の滑り止めとして、直置きの接触振動防止やボードへのスパイク直刺しの受けとして開発されたものです。これをウェルフロートボードの底面に敷いて滑り止めとすることも良いとの情報があったのであまり気にせず鵜呑みにして使っていたのですが、これが良くなかったようです。
やはり鉄製なので金属の響きが乗るようです。底面なのであまり大きな影響はなく、女性ボーカルの声の張りがぎらつくような感覚がある程度です。ところが御影石の場合は、金属と石という相性の悪さもあって附帯音が強くなるようです。他の部分が進化することで、よけいに目立つようになったということもあるかもしれません。
いずれにせよウェルディスクは要注意です。もしスピーカー本体を直置きするのならコルクシートなどをオススメします。コルクは、吸音・制振だけではなく滑り止めとしてもスグレモノ。スパイク直刺しであれば、サンシャインの超薄型制振シートがとてもピタリときます。いずれもウェルフロートボードの天板のMDFの鳴き止めとして機能します。ウェルフロートボードはこの天板の滑り、鳴きが泣きどころで、高グレード品として音の良いパーチ材を使用したものがリリースされましたが、従来品を手っ取り早くグレードアップする方法として、このコルクシート敷きを提唱します。
このセットアップで聴く音は、ほんとうに至極です。
弱音ですーっと上に伸びていく弦楽器群の高域は絹の細毛のように精妙ですし、アンサンブルでもひとつひとつの楽器の線だけでなくその震えるようなビブラートまでもが一台、一台分離して聞こえてちょっと怖いほど。
アナログ盤でも、スクラッチノイズが激減。おそらくフォノイコやアンプのSNや過渡特性がよくても、スピーカー周りの附帯音があるとかえってサーフィスノイズが浮き出すようなところがあったのでしょう。劇的に静かになり、アナログとは思えないようなステージの奥行きの深さが出て驚くほど。バルビローリによるシベリウスの雄大な自然とその幽玄さにしびれます。特に7番が素晴らしく、まさに「真にオリンピア的な静謐さ」。
ピアノが、くっきり、かつ、しっとりとして、あたかも弦を打つハンマーの左右前後の位置までもがわかるような気がするほどの立体的音像となってそのリアルさにぞくりとします。アンジェラ・ヒューイットの弾くスタインウェイが奏でるバッハのパルティータ。ひとつひとつのくっきりとしたクリスタルの音立ちで、しかも、木質と金属とが柔らかに融和した響きの余韻がどこまでも心地よく、バッハの暖かい揺らぎが癒しとなって心を包み込んでくれます。
ベルウッドらしい鮮度の高いサウンドのままに音を磨いてきました。ソフトによってはちょっと厳しすぎるかなぁというところもあるけれど、あるれるような、飛び出してくるような生気とか活気は削ぎたくない。まだ危ういところはあるかもしれませんが、そういう達成感は得られました。
季節もようやくオーディオにふさわしくなってきました。まだ、多少、プレーヤーにやってみたいところが残っていますが、これからは音楽鑑賞中心のオーディオライフに戻ります。夏休みの課題はこれで一段落ということにいたします。
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