迷走台風10号は、日本各地に豪雨災害の爪痕をのこして、
ようやく熱帯性低気圧となった。
私の住む国立市でも、
かつてとんでもない豪雨に見舞われたことがある。
1979年9月4日、
昼頃からほとんど何の前触れもなくはじまった。
この時の時間降水量は88ミリだったと記憶している。
台風ではなく今風にいうところのまさにゲリラ豪雨だった。
私の家の前の幅6メートル道路は、
川のようという表現があたらないほど、
猛烈な勢いで西から東に大量の雨水が流れた。
国立の街は、開発当時、東から西に土地を開発し、
隣接する立川市に向かって傾斜が上ってていた。
国立市の東には、府中市があるののだが、
大量の雨水は、ひたすら府中市の向かって怒濤のように流れた。
時間にして2時間がそこらだっただろうか、
雨が上がると嘘のように静まりかえり、陽もさしてきた。
この雨で作家の山口瞳さんの自宅にある半地下が
水没するという事件が起きたのだ。
週刊新潮の山口瞳さんの連載「男性自身」に
この顛末が書かれていたが、水没した半地下は
リビングだったようで、絨毯は泥にまみれて
惨憺たる状態であったようだ。
連載のなかで、国立市に住んだ理由は、ここが高台であり、
まず洪水だけは起きないと信じていたと、
書かれていたのが印象に残っている。
災害とは、忘れた頃とともにまったく予想できないころに
やってくるということか。
台風10号による、連日の猛烈な雨が、
45年前の我が町の大洪水の記憶をよみがえらせた。
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