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2017年03月21日15:25

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音像と響き(hijiyan邸訪問記)

定期的に相互訪問し定点観測するという交流をさせていただいているhijiyanさん宅をまた訪問しました。

前回は、hijihan流の《内部アーシングメソッド》の成果を聴かせていただき、オフ会ショックとでもいうべき衝撃を受け、その後、しばらく迷走が続きました。その後、私なりに《内部アーシング》の方法や使いこなしが完成し、hijiyanさんにベルウッドバージョンのお披露目をしたわけです。

これに刺激を受けられたというhijiyanさんが、改良を重ねアーシングメソッドをさらに磨きをかけたというのでその検聴をするというのが今回の訪問の趣旨です。

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改良の最大のポイントは、ゲルとエプトシーラーの並列のハイブリッド構造としたこと。詳しくはhijiyanさんの日記をご覧いただきたいのですが、CDPではトランス部とメカ部の直下、アンプではトランス部とヒートシンク直下にふたつのアーシングユニットを当てるというもの。効果としてはやはりCDPが特に大きいようです。

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さっそくその成果を検聴させていただきましたが、またまた驚いてしまいました。

hijiyanサウンドは、いわゆるリスニングルームがホールにワープしてしまったような響きに包まれる感覚で、自他ともに《響き派》と称していました。対する私は、生々しい音色の鮮度にこだわる《音像派》を目指しています。ところが、今回はついにhijiynaさんも《音像派》に路線変更かと思ってしまったほど、ひとつひとつの音の鮮明さが増し定位や解像度がただ者ではありません。

一番、印象的だったのはこれ。

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私はこのCDを持っていませんが、今まで何回もhijiyan邸で聴いているので、その違いにびっくりしてしまいました。これまでは音の渦潮に取り巻かれたような感覚でどっぷりと音の洪水に浸り込むようなサウンドでした。ところが今回は、個々の楽器やボーカルの立体的な定位がくっきりとしてハーモニーや音の絡みがとても音楽的なのです。ちょっとその印象が激変でした。

もう一つは、二人がいつも定点観測ソフトとして試聴しているこのCD。

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この曲は、通奏低音部と3つのヴァイオリンパートで構成されていて、左→中央→右へと輪唱(カノン)がぐるぐると廻るように演奏されます。その3声部の定位が驚くほどはっきりと目の前にいるかのようにはっきりとわかるのです。思わず「ここまでやっていいの?」と聞いてしまったほど。というのもhijiyanさんはふわっと部屋いっぱいに拡がるハーモニーの響きを大事にされていたからです。その分、3声部の分離はあいまいになります。むしろそれが実際にコンサートホールで聴く音に近くて自然でもあるのです。

でもじっくりと聴いていると、とても自然ですし、音源そのものに入っている残響やホールトーンが実にしっとりとよく聞こえるのです。音がくっきりして前に出てきますが、やっぱりhijiyanさんは《響き派》なのです。これだけの各楽器の定位存在感と解像度と、そういう立体的な響きが両立するのはちょっと驚異的です。

hijiyanさんのルームチューニングは独特で徹底したものとなっています。もともとはサーロジックの音響パネル導入を検討されていたのに、納入までに時間がかかり過ぎるということでついに自作してしまったとか。そこから発展した独自のチューニングメソッドとなっているわけです。それでも今回のアーシングメソッドによっていくつかのパネルが外されたとのこと。つまり、ソフトにもともと入っている響きがより明瞭に聞こえるようになったということのようです。私の経験でも、アーシングメソッドは、音がよりクリアになりますが、そのことで響きが痩せるということはなく、むしろ響きが豊かになります。

この後、そういうhijiyan流のルームチューニングの実験を体験させていただきました。

先ずは、リスポジ背面のリング状のリースの効果。

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これを取り外したり、元に戻したり。効果は確かにあります。これを外してしまうと、それぞれのパート音像の周囲に空白の輪郭のようなものを感じてしまいます。ちょうど文字画像などを貼り付けた時に、透明部分がオフになって背景と溶け合わずに白くなってしまうような感覚です。これは確かにあったほうがよい。なぜこんな効果があるのか不思議です。

次に、天井部分の小さなスティックの変更。

これも外したり戻したりすると響きが微妙に違ってきます。外すと音像がよりクリアになり、元に戻すとふわっとしたソフトフォーカスになります。極めて微妙なものですが、けっこうはっきりと違いがわかります。これは、どちらがよいということではなくて好みの問題かもしれません。私は「無いほうが好み」だと申し上げたら、hijiyanさんはニヤニヤ笑っておられました。

このあたりは、まさにhijiyanさん独自の世界で、私も一時はなんとか真似してみようと思いましたが、部屋の条件が違い過ぎてうまく再現できずあきらめました。自分なりのルームチューニングの参考にはさせていただいています。

後日のことですが、このhijiyan邸訪問の体験をふまえてわが家のHAP-Z1ESのセッティングを変更しました。

私の方法、すなわち厚アルミ板(10t)+αゲル方式は、かなり調整がシビアで押し圧があまりにもセンシティブのようなのです。しかも、HAP-Z1ESの底板が薄いためD-propのはめ込みが浅くなって不安定です。ふと音が気になり、セッティングし直そうと見てみるとネジ込みが緩みガタが来ていました。そこで、足元のコルク板を補強し直すとともに、薄アルミ板(5t)+エプトシーラーと比較した結果、エプトシーラーの方がより安定感があることがわかったのでこちらに変更しました。前回の失敗は、エプトシーラーの圧縮率が低過ぎたのです。鋼球ではなく高さ調整が可能な球形受け座を使うことはそのままです。

アーシングメソッドは、その前提によって、いろいろなセッティングが可能です。機器の構造やセッティング環境によっていろいろ自分に合わせてアレンジできるし、また、そういう各自の工夫が大事だと思います。

hijiyanさん、今回もありがとうございました。

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