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2016年09月28日22:05

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スコットランドで最も美しい城(スコットランド旅行記 その3)

ネス湖からさらに1時間余りで、イギリス本島の西の端、ヘブリティーズ諸島に向かい合う西海岸地方に到着です。

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ここにはスコットランドで最も美しい城と言われるアイリーンドナン城があります。

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小島に浮かぶ夢のように美しい古城。

いわばスコットランドのシンボルのような存在で、メンデルスゾーンの曲のジャケットにもしばしば登場します。

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アルシュ湖とさらに内陸に続くデュイック湖との喉のような場所にあります。

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湖とありますが、スコットランド語の“Loch”(ロッホ)というのはネス湖のような純然たる淡水湖も、ほとんど内海といってもよい湾のこともどちらも指すようで、このデュイック湖も実は内陸へ鋭く入り込んだ内湾のひとつ。私たちが到着した時間はちょうど干潮で城のある小島との間はほとんど干上がって陸続きでした。

それでも、お城へと続く石造りの橋を渡るのはとてもロマンチックでわくわくします。

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古城といっても廃城ではありません。

その歴史は13世紀にまで遡ります。もともとは僧院があった小島にスコットランド王が、ヴァイキングとの攻防の拠点として築いた要塞。内湾の小島ということで争乱のみならず内陸補給の拠点として攻防が続きます。いわばイングランドとスコットランド、プロテスタントとカトリックとの最終戦争とも言うべき18世紀の「ジャコバイトの反乱」ではジャコバイトの拠点となり、ついに破壊されてしまいます。

しかし、この絶妙な立地にある美しい古城は、19世紀の初めにスコットランドの名家マクレーン家によって取得され居城として再建されます。かつての城の完全な復元ではないのですが現役の古城として復活して今に至っています。城内にはマクレーン家の末裔がスコットランド兵の精鋭を引き連れて第一次世界大戦に参戦したときの写真などが所狭しと飾ってありました。イギリスの階級社会のよき時代の雰囲気満点です。

このお城は、映画でもしばしば登場するようです。

2008年公開のアメリカ映画「近距離恋愛(Made of Honor)」。
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パトリック・デンプシー演ずるトムが、ミシェル・モナハンのハンナを追ってスコットランドまでやってきてついに恋敵からハンナを奪い返すというもの。恋敵がスコットランドの名家の嫡男で、お城のような豪邸に集まった親戚一同の面前でアメリカ人丸出しでドタバタを演じるとうもの。その豪邸がまさにこのアイリーンドナン城。ちなみに原題の‘Maid of Honor'とは、「花嫁の付き添い人」のこと。トムがハンナの付き添い人を頼まれて、それで焼けぼっくいに火がつく…というお話し。

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朝霧に包まれた幻想的な古城、あるいは満潮時、水の上にぽっかりと浮いた古城、夕暮れに深い青色に沈む古城、寒月の下深い静寂に沈む湖岸にライトアップされた古城などなど、四季折々いろいろな表情を見せてくれてほんとうに絵になるお城です。

さて、いよいよ今回の私たちの旅の中心であるスカイ島へと向かいます。

(続く)
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