脚本家の倉本聰さんが亡くなられた。
91歳だった。
テレビでの活躍が多かったように思えるが、
私にとっては、映画の「駅」が印象深い。
テレビドラマのヒット作「北の国から」は、
時々は観たけれど、仕事に追われていた時代で、
それほど強い印象はなかった。
「駅」という映画の中で、
東京五輪のマラソンで銅メダルに輝いた、
円谷選手の遺書が読まれたシーンが強烈だった。
倉本さんは人の心うちを描く人、
心のうちを言葉にする名人だと思っている。
嘘でも、正直な言葉でも言っていることが本物で、
その会話の一つ一つが、うなづけるというよりも
自問したくなるような、納得感が強かった。
昭和10年生まれなので、
戦後の昭和の一番厚く濃い部分を生きてこられた人そのもので、
また昭和が一人旅立ったのだと思うと、寂しさがいやます思いがする。
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