昨年8月、NHKテレビで放送された番組を観た人は
覚えておいでだろうが、昭和15(1940)年に日本の頭脳が集められ、
もし、日本が米国と開戦したらどうなるかを研究する目的で
「総力研究所」という組織が作られた。
その組織のトップは、当時の東條英機首相であった。
経済力、戦力などあらゆる情報が集められ分析された結果、
研究所の結論は、「時期尚早」であった。
しかし東條首相は、「参考にはするが、どこまでも机上の論理」として
その後、無謀な太平洋戦争に突入した。
あれから、86年経った今年、今度は「総」と「国」の一文字が異なる
「国力研究会」なるものが、自民党によって立ち上げられた。
読んで字の如しで、日本の国力の現状とその将来を研究しよう
というのが目的らしいが、もう一つの顔として、
高市総裁の応援団的な位置付けがあるとされている。
戦時下の総力研究所に比べると
どこか、高校の同好会のようで迫力に欠ける。
仲良し子良しの集まりならいいけれど、
研究する「国力」に、戦闘能力も含まれるのだとしたら、
戦前回帰が懸念されている昨今、どうもきな臭い。
ログインしてコメントを確認・投稿する