日本各地で大型の都市再開発計画が推進されているが、
今、計画の見直しと延期、取り止めが相次いているという。
東京では、依然として再開発事業が続いているようにも見えるが、
JR中野駅前の中野サンプラザビルの建て直し計画に伴う
再開発は、入札価格が合わず計画の見直しを迫られている。
背景にあるのが、材料費の価格高騰、人手不足、
さらに「2024問題」と言われる建築現場の労働時間規制など
資材と人件費の二つの要素が圧力となり
建築費全体を押し上げる形になっていることだ。
中野サンプラザの他に、プリンスホテルや帝国ホテルの建て直し計画などでも
再開発スケジュールの見直が起きている。
大都市東京でこの有様だから、人手不足が常態化している地方では、
それ以上に厳しく、延期しないまでも規模の縮小を余儀なくされている
ケースが増えているという。
景気を下支えしてきた再開発事業だが、イラン問題もここにきて
影響が出始めているようだが、たとえイラン問題が解決しても
人手不足や建築資材の高騰は今後も続く可能性が高い。
大型再開発は、裾野が広い複合した産業構造なので、
日本の景気そのものに長期にわたって影響が出る可能性を否定できない。
建築業界とそれを取り巻く産業構造そのもののあり方が
瀬戸際に立たされているようにも思える。
摩天楼のような超高層ビル群が、
美しいかというと私にはどうも疑問があるし、
再開発エネルギーは、いずれ息切れする時が来るはずだ。
資源に乏しい日本には、それに相応しい都市のあり方が求められる。
これを機会に、都市計画全体の見直しを検討してはどうだろうか。
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