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2024年02月02日09:49

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綿業会館

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綿業会館は、昭和6年に、日本綿業倶楽部の建物として竣工・開館。設計は渡辺節、ヘッドドラフトマンとして村野藤吾が参画。日本近代建築の傑作。戦争を生き抜いた昭和のシンボルが、今なお現役であり続けているのが凄い。外観のみならず美しい内装のほとんどが完璧にオリジナルのまま。

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周りが焼け野原となっても建物を守ったのは、防火耐熱ガラスの窓だったという。なるほど類焼というのは窓が破れて建物が風洞化することなのかと納得。関東大震災の教訓を活かしたのだそうだ。そのガラスはフランス製。

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大食堂はとても静かで、カトラリーの音も響かず会話もしやすい。全体の建物内部にはぜいたくにイタリア原産の天然トラバーチン大理石が使われているが、食堂の壁面にはすべて当時最先端の吸音材が貼られていたという。昭和初年にそういう技術がすでにあって、そのような配慮がなされたことは驚き。吸音材はアメリカ製。

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なかでも談話室は、ひときわ贅沢。正面のパイプオルガンのような暖炉があって、その横には泰山タイルが一面に貼られている。

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村野藤吾はその一枚一枚を吟味して配置させたそうです。今の建築家は外観ばかりで内装は安普請になりがちだけど、この時代の名建築は内部の意匠が凄い。それがオリジナルのままで堪能できるのが、この綿業会館の凄味なんだと思います。

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談話室の階段は、正真正銘、村野藤吾の設計。階段フリークの心を震わせるところがありますね。

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皇族の控え室にもなった特別室や会議室もほんとうに豪華で、しかも居心地がとても良い。会議室の床石も天然石で、巨大なアンモナイトの化石が封じ込まれています。

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地下のグリルは、会員とその同伴者専用ですが、建物ツアーに参加すると特別に使用できるチケットがもらえます。また、ランチを食べに来たい。

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地下のグリルに下りていく階段は、渡辺節設計事務所の設計によるもの。

重要文化財だから、一般公開は義務。それで定期的にツアーが開催されています。オフィスとしてテナントまで入っている現役バリバリの建物、保存状態が素晴らしくて、しかも、内装はオリジナルのままというのは希有の存在。心躍る建物ツアーでした。
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