ヤクルトファンになって50年。
20年ぶりの日本一で、思い出したことがある。
それは野村監督時代のこと、
1993年だったと記憶している。
私はヤクルトの株主になって、
株主優待で神宮球場の観戦チケットを手に入れ、
仕事の合間をみつけては、応援にいっていた。
足繁く通ううちに名物応援団長の岡田さんとも
親しくなり、球場に行くととりあえず挨拶を交わしていた。
この年、私の球場通いに異変が起きた。
なんと私が観戦する日に限って、ヤクルトが負けるのだ。
観戦連敗記録は11ゲームにも及び、岡田団長からはまたお前が来たのか
と、ぼやかれる始末となった。
そんなこと言われても、負けた日に球場に行っているのは
私だけではないから、言いがかりに過ぎない。
と、思っても11連敗はなんとも不思議で、
ならば、球場を変えてみようと東京ドームに行ってみた。
できる限り応援団から離れた、外野の目立たない席で、
こっそりと観戦していたが、ゲームはヤクルトリードで、
これは勝ったと思ったら、なんと逆転サヨナラ負け。
身体を小さくして席を立ったら
「なんだまた来てたのかこれじゃ勝てるわけないよ」と
大きな口を開き、大笑いしながら近づいてくる岡田団長。
ところが、貧乏神のような存在になってしまったこの年、
野村ヤクルトは日本一になった。
以来、私の心の中に大切な試合を見ないようにする
トラウマが住みついた。
それはテレビ観戦も同じだった。
今回の日本シリーズの第1戦もテレビ観戦していなかったのだが、
最終回の9回表裏だけ、魔が差して観てしまった。
結果はクローザー、マクガフが打たれて逆転サヨナラ負け。
やっぱりと思い、それ以後は最後まで二度と観戦しなかった。
高津監督にこれでけは言いたい。
日本一になったのは、私が観戦しなかったからだと…。
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