4年前に亡くなった義兄の遺品である
万年筆2本を、私が預かることになった。
私は日記や手紙はもっぱら万年筆を使うことにしており、
ウォータマン2本とパイロット1本持っている。
この遺品の万年筆は、どちらもモンブランで、
右がマイスターシュテック146、
左が同じく144らしい。
特に左の144は、クリップがト音記号の形になっており、
キャップの縁には楽譜が刻印されている。
何かの記念品としてもらったものなのか、
義兄の名前が入れられている。
大手石油企業の副社長を勤めあげたが、
驕り、高ぶることがいっさいない、誰にも優しい人格者だった。
姉は、認知症が始まり、二人の子どもたちは、
万年筆には興味がないということで、
私におはちが回ってきたのだが、
ちょっと荷が重い、そんな万年筆だ。
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