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2017年11月22日14:56

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アップコンバートの怪 (岡山・香川歴訪 その1−EDさん邸)

二年ぶりの岡山・秋の音会への参加でした。

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駅にお出迎えいただいたのはEDさん。当方はジパング倶楽部活用ということで新幹線といっても「ひかり」乗車ですので昼過ぎの到着。そんな自分勝手なスケジュールでしたが、とにかく綿密に現地での予定を組んでいただいて感謝です。連休とあって新幹線は満席状態。特に「ひかり」は外国人向けの日本周遊パスを利用する乗客が多いので、昨今はガイジンだらけです。

音会は、おなじみの皆さんとのオーディオ交流もさることながら、メバルが楽しみ。さっそく意地汚くEDさんに釣果をお伺いしたところ、ご都合で釣りに出られなかったとか。ところが、アカメバルの良いものが入手できたので予定通り昼食はメバルの煮付けを用意していますよ、とのお話し。本来の釣果は「クロメバル」で、アカメバルよりも味が濃厚なのだとか。そもそもメバルに赤と黒があることさえ知らない私です。お聞きすると、クロメバルは、メバルとは別種なのだそうです。関東でふつうにメバルというと、アカメバルのことを指すことも多くこれはカサゴの一種。クロメバルはスズキ目メバル科メバル属でこちらが本来のメバルだというわけです。

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EDさん宅に着くと、さっそくごちそうになりました。美味です。目的達成ですが(笑)次回はぜひクロを目当てに参上ということになりそうです。

メバルを突っついていると、御常連のスイートサウンドさん、helicatsさんもご到着です。ひと息入れたところで音出しということになります。

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EDさんは、真空管に精通した管球アンプ自作のベテランですが、昨今はファイル再生にも取り組んでおられていて、この夏には逆に上京の機会に拙宅にお出でいた際にもラズバイご持参で、そのコスパ抜群の上質な出音に驚かされました。

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今回は、さらにDACも最新の自作でES9038+トランス式差動合成という意欲作で、ラズパイとI2S接続。駅から自宅までの車のなかでいろいろなエピソードをお聴かせいただいていました。なぜかファイルフォーマットの同調がうまくいかないこと、それでラズバイでアップコンバートさせて192KHz/24bitに固定して再生しているとのこと。一方で、アンプのほうは出力管が少々へたり気味で音がぼんやりしてきていて、そろそろ寿命のようだとのこと…などなどです。とはいえ、こういうテクニカルなことはさっぱりの私は、もっぱらメバルのことが気になって、いささか上の空で聞いていたというのが本当のところ(笑)。

ということで、音を聴かせていただく時には、頭の中はすっかり空っぽでした。

「……。」

音が出た途端にとても意外な印象が…。とても澄んだきれいな音で、2年前とはずいぶんと違う印象です。控えめで素直。聴いていてとても気持ちがよいので、これはこれで良いと思いましたが、確かにリヒテル/カラヤンのチャイコフスキーを聴くと、古い録音のデジタル化音源とはいえ、かなり物足りなく感じます。

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やがて他のお二方の口からいささか厳しいお言葉が…。これではせっかくのATCスピーカーが、らしくない…等々。なるほど、これが真空管のへたりなのかという話しにもなりかけましたが、スイートサウンドさんが「いやいや、これはラズパイのアップコンバートのせいだよ」と言い出しました。「はっきり言えばラズパイのアップコンバートはしょぼい」とズバリ断言。

それでは試しにと、リサンプル機能はスルーすることに。それで設定し直していたら「あ?認識したぁ!」とEDさんのお声。どうもファイルフォーマットに同調しなかったのは設定の関係のようだったのでしょうか。

ということで、CDフォーマットままでの音出しです。

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これには、みんなでどっとのけぞってしまいました。かなり小物感が漂っていた(笑)リヒテル/カラヤンががぜんとスケールと迫力を押し出してきます。ATCの38�僖Α璽侫 爾呂匹Δ笋薀肇ぅ譴�どこかに出かけていたらしく、戻ってきてくれてお仕事復帰です。リヒテルの左手の強靱なタッチが現れ、なあるほどこんなにコントラバスの音が入っていたんだぁと改めて感心してしまいました。

ラズパイのアップコンバートは、ハードではなくソフト系ですので音質はそのアルゴリズムに依存します。あるいはそういう付加機能がワークするととたんにCPUの負荷となってしまい不都合が生ずるということもあるようです。負荷をかけないようにアルゴリズムで妥協するということも重なっているかもしれません。PCオーディオにありがちなコンバージョンによる劣化です。ラズパイのアップコンバートに関してはそんな記事もありました。

逆に言えば、PCオーディオには改善シロが宝の山のようにザクザクあるということでもあるし、こうしたアルゴリズムのノウハウの日進月歩というのがDACの世界にはあって、つい2〜3年前のフラッグシップ機がたちまち陳腐化して、最新のヘッドフォンDACアンプに負けてしまうということもあるわけです。これからはFPGAを活用したファームウェアのバージョンアップが可能な機器でなければ安心して高額な対価は払えないということかもしれません。

そんなこんなで盛り上がってしまいましたが、早くも時間が押してしまいました。この次はスイートサウンドさん宅に移動です。

(続く)
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