FMデジタルチューナーを新規に導入したことをきっかけに昔懐かしいFMエアチェックにハマっています。
エアチェックそのもので大活躍なのはデノンの業務用デジタル・レコーダーDN-700Rです。
タイマー付なので、あらかじめ予約をセットすれば後は留守録は自由自在、TVのサッカー中継だろうがお構いなし。昔のようにテープレコーダー(カセットデッキ)の前に陣取ってハラハラドキドキ…というようなワクワク感はありませんが、とても便利です。
録音したものをHAP-Z1ESで再生して楽しんでいます。これもファームウェアのバージョンアップでUSBデジタル出力が可能になり、さらに加えてK1を導入したことによりUSB入力→内蔵DACでFMエアチェックとは思えないような高音質再生となりました。
このデジタルチューナーは、FM変調波の復調をFPGAに組み入れた最新のアルゴリズムで行うという一種のADCで、出力はPCM。そのサンプリングレートも量子数も切り替え可能です。いろいろ試行錯誤しましたが、ハイレゾが良いわけでもなく録音容量との兼ね合いから、今では48KHz/24bitで定着しました。
普段はUSBメモリに落としたバックアップ音源をサブシステムで流し聴きしていますが、さらに気に入った音源は編集してアナウンス等をカットし、アルバムアートや曲名などをタグ付けし、最終的にflacの非圧縮に変換してからHAP-Z1ESの内蔵HDDにコピーして聴いています。編集は多少手間ですが、気に入った音源だけですので、昔でいえばケースにタイトルのラベル貼りをしたようなウキウキ感を楽しんでいます。
これで、生々しいコンサートライブ音源をCD超えの音質で楽しめるのです。
以下にちょっと流れを整理しますと…
FMチューナー:C-FT50 (港北ネットワークサービス)
↓48KHz/24bit(AES/EBU 平行伝送XLR端子接続)
デジタル・レコーダーDN-700R (DENON)
↓
SSDカード
↓
PC上で編集(KORG AudioGate) アナウンス等をカット
↓ファイル変換エキスポート (BWF(wav)→FLAC)
↓タグ付け (DBpoweramp)
↓圧縮展開 (DBpoweramp Converter)
↓(ファイルコピー)
HAP-Z1ES
ということになります。
最近のお気に入りをご紹介します。
★ イザベル・ファウスト 無伴奏の夕べ
「パッサカリア ト短調」( ビーバー)「無伴奏バイオリン・ソナタ」 (バルトーク)ほか
〜東京・王子ホールで収録〜 (2016年1月19日)
オール無伴奏プログラム。ファウストがオリジナルやモダンを持ち替えながら次々と古今の無伴奏ヴァイオリン曲を弾いていく。その技巧と張りつめたテンションの高さは圧巻。
★ アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアン デュオ・リサイタル
モーツァルト「バイオリン・ソナタ ヘ長調 K.376」 ほか
〜東京・王子ホールで収録〜 (2015年10月2日)
オールモーツァルトソナタ全曲演奏プログラムの一夜で7曲のソナタを演奏。イブラギモヴァとティベルギアンのデュオの神髄がモーツァルトを通じて全開。まさに「ヴァイオリンのオブリガート付きのピアノのためのソナタ」。二人のやり取りは極上の愉悦。
★ コンスタンチン・リフシッツ ピアノリサイタル
ラフマニノフ「前奏曲 嬰ハ短調 作品3 第2」 ほか
〜東京・紀尾井ホールで収録〜 (2016年2月23日)
ラフマニノフの24の前奏曲全曲演奏。最初の「鐘}からもうスピーカーの前で全身釘付け状態。よい録音を聴くとコンサートに行かなくてもいいやと思うのか、あるいはますますコンサートに行きたくなるかはケースバイケース。これは後者のほうで、リフシッツをよく知らなかった私は、このコンサートを見過ごしてしまい行かなかったたことを思わず悔やんでしまいました。
★ アンジェラ・ヒューイット ピアノ・リサイタル
バッハ「2声のインヴェンション BWV772-786」「3声のシンフォニア BWV787-801」ほか
〜東京・紀尾井ホールで収録〜(2017年5月29日)
オールバッハプログラム。第1曲目「幻想曲ハ短調」の途中で、台風情報が容赦なく闖入。聞き惚れていたさなかの無神経な中断に地団駄踏んだのですが、編集ではやむなくカット。ピアノは聴いた限りではファツィオリに間違いない。
★ 2017−プラハの春オープニング
スメタナ「わが祖国」 全6曲
ダニエル・バレンボイム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
〜チェコ・プラハ スメタナ・ホールで収録〜
(2017年5月12日)(チェコ・ラジオ提供)
プラハの春オープニング恒例の「我が祖国」ですが、毎年いつもチェコ・フィルとは限りません。それでも恐らくウィーン・フィルの登場は初めてのことだと思います。これはもう極上の演奏で、ウィーン・フィルの天国的な弦楽器の美音が聴けます。
FM放送は、国内の電波規制によって実は16KHz以上はカットされています。かつてCD規格が検討された際に大がかりなリサーチがなされ、16KHzでカットされてもほとんどの被験者はその違いは聴き取れなかったという結果となったそうです。西洋音楽の録音としては周波数帯域上限は16KHzで十分なのです。
へたなシステムやリスニングルームでは、むしろ可聴帯域限界近くの周波数がよけいな干渉を起こしてせっかくの高域が濁ってしまったり刺激的で不自然になってしまいます。かつての某メジャーレーベルの裏話として、オーケストラの弦楽器を美しく再生させるために巧妙に高域をカットしていたとか…(?)。
このウィーン・フィルの美音を聴いてしまうとスーパーツィターがどうのこうのというマニアの話しがほんとうに虚しく響きます。そんな余計な話しをせずにこれを聴いていただくと皆さんほんとうにいい音だと仰ることでしょう。
ログインしてコメントを確認・投稿する