スカイ島周遊のドライブ。
この島の自然はほんとうに変化に富んでいて見所が多い。ヘブリディーズ諸島は、イギリス本島に近い「インナー」と大西洋に面している「アウター」に分けられていますが、スカイ島は「インナー」の島で、それだけに海をながめると向かい合う島々やイギリス本島の険しい山々などが遠くに見えて、それがまた景観に変化をつけてくれます。
ポートリーからまた来た道をもどると、街道沿いにオールド・マン・ストーの登山口の駐車場があります。「ストー(Storr)」とはゲール語で「岩山」あるいは「岩の丘」のこと。そのストー山の前景には鋭く切り立った岩の尖塔があって、その孤高の姿は擬人化されてオールド・マンと呼ばれています。それがオールド・マン・オフ・ストー。
何とか私たちの足でも途中の見晴らしまではたどり着きます。
そこからの眺めが素晴らしい。
ストー山は、標高719m。大した山と見くびられそうですが、何しろスカイ島の山々は海から直接そそり立っているうえに険峻な岩山なのです。見晴らしですら強烈な風が吹いていて立っていられないほど。ここから山頂や、あるいはさらに奇岩に満ちた奥地をめざすとなると健脚とそれなりの装備が必要です。山好きにとっても、アルプスとはまた違った面白さがあるようです。
さらに北にあるポイントは、海にそそり立つ懸崖のキルトロック。
ここも街道沿いに駐車場があって、立ち寄りには便利なポイント。ここではこれまであまりお目にかかることのなかった中国人グループの大型バスが押しかけてきました。
ここもそそり立つような切り立った柱状節理の垂直の壁。
天から真っ逆さまに落ちるような垂直の水流。
ホテルへの分岐を通り過ぎて、さらに北へ北へと進みます。まさにスカイ島の最果ての地。
そこは、スカイ島のかつての生活を偲ぶ野外ミュージアム。風を避けるためなのか低く丸みを帯びた住居は地面を掘り下げて建てられたもの。納屋や鍛冶場などが分かれていて、住居棟の中は意外に近代的な調度が整えられていて電蓄までありました。20世紀半ばまでの住居を保存復元したもの。
ここからも牧草の果ては真っ逆さまに海へと落ちていく感覚で、遠くに見えるのはアウターアイランドなのでしょうか。アイラ島の果てまで来たという実感がわきました。
(続く)

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