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2016年08月23日00:38

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「オフ会不調」

リオ・オリンピックも閉会。今回は特に日本選手の逆転粘り勝ちという活躍が目立ちましたが、一方では、期待されながらも本番前になって調子を崩し実力を発揮できなかった選手がリオでも少なからず見られました。

オーディオでも、オフ会直前になって急に不調になるということはよくあること。《オフ会不調》とでも言いましょうか、要するにゲストをお迎えしようと張り切りすぎてちょっと余計なことをしたり、準備のつもりでいろいろやっているうちに運悪くちょっとしたハプニングが起こるというもの。皆さんも体験されたことはありませんか?

何かいじったという意識もないので原因もわかりません。そもそも自分では気づいてないことも多いですし、薄々気になってはいても「気のせいだろう」とちょっと高をくくってしまうので始末が悪いのです。

今月の私の自宅オフ会も、この「オフ会不調」になってしまいました。

今回は、本番の数日前から少し変調があったのですが、何しろその直前には絶好調でしたから不調などとは思いもよらないことでした。それに、ここのところレコード磨きに夢中で、少し音に不満があっても盤面のコンディションのせいにしていました。

さて、本番当日。

傍らで聴いているとどうも思い通りに鳴っていないことにようやく気がつきました。オフ会というのは、少し冷静になれる部分があって自分ひとりでは気がつきにくかった変化に急に思いが至ることがあります。これもまたオフ会の効用でしょうか。

数日前に、どうも違うなぁと思い始めたのは、このアルバムCD。

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Songwriger 澤田かおり

ソングライターとしてCM曲制作でも活躍、注目された実力派のボーカリスト。井上陽水やMISIAのステージでもバックコーラスを務め業界内での信頼も大きい。昨年夏に放送されたNHK「ソングス」でも井上陽水のバックにその姿がありました。

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ポップス系としてテクニカルに素晴らしいサウンドの仕上がりで、最近リファランスに使っていたもの。典型的なポップスのレベル設定でかなり弁当箱ぎっしりのところがあって、その分、ボーカルがちょっときついギラついた部分があります。「弁当箱ぎっしり」というのはリミッターをかけて上限の天井いっぱいに詰め込んでいるもの。

それはそういうものと思っていたのですが、本番が近づくにつれてとてもひっかかるようになりました。実は、それは、アナログLPも含めて他のソフトもどうも好調だった音が再現できないでいたのです。それやこれやでちょっとあせりのようなものを感じていたのです。やっぱり、全体的に何か変調が起きていたのです。

オフ会の翌日、二日酔いの頭を叩いてみたら、突然、ひらめきました。

あえてセッティング等には手を触れていないと思っていましたが、よく考えると本番前にいろいろ手をかけているのです。それをひとつひとつ思い出して、頭の中で反芻してみると思い当たることが出てきました。

それは、スピーカースタンドの足元。

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以前、スパイク尖端にオイルをさすと良いとシリコンオイルを点滴していました。それをカーボン円板のスパイク受けにやってしまったのがそもそもの失敗。オイルが拡散してボード面に拡がって汚れていました。これが見映えが悪いということで拭き取っていたのですが、これがかえってなおマズいことになったようです。

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点検してみると、カーボン円板の下にはオイルがべっとり残っていてfoQリングがオイル漬けになっています。恐らくオイルのせいでfoQに徐々に劣化が起きたのだと思います。

スタンドを完全に再セットしてみると、何とピンポ〜ン!でした。

オイルをきれいに拭き取り、オリジナル通りに新しいfoQリングを貼ってカーボン円板を元通りに戻しました。これですっかり復調しました。foQがなじむ熟成時間を待ってから聴いてみると、さらにどんどんと良くなっていきます。

リセット前は、やはり可聴帯域の高域にギラつくような付帯音を感じて、女性ボーカルの抜けが悪くなりかさついて潤いがなくなってしまうのです。ストリングスの高域は金属的な照りが加わってきつくなってしまい、全体に拡がりが乏しく感じられたのです。リセットしてみるとそのことがよくわかります。

こんなことで変わるのか…と、いささかあぜんとしました。foQには、重量がかかって圧縮されると時効効果が生じます。効果は抜群ですが、ちょっとした使い方の誤りで恐ろしいことにもなります。こわ〜い素材です。

これをひとつの糧として、しばらく前から構想していた足元見直しを夏休み自由研究としていよいよ実行してみました。ところが、これが思わぬ大失敗に…。

(続く)
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