石原慎太郎元都知事が、自民党推薦の増田候補の応援演説で、
選挙戦を競っている小池候補について
「大年増で厚化粧の女に(都政を)まかせるわけにはいかない」などと
政策議論そっちのけで言いたい放題だった。
選挙も終盤に来てのこの発言で思い出すことがある。
いまから10年前の国立の市長選で、私は市民派候補の選挙運動に
中心的スタッフとして取り組んだことがある。
対立候補は早くから立候補を決めていた、東京都の部長職からの落下傘候補で、
市民派は、候補者選びに手間取り出遅れてしまった。
選挙戦はずっと不利なままだったのだが、
最終日に、当時の石原慎太郎知事が、支持候補の応援に来て、
国立駅前を埋め尽くした市民を相手に
「このまちには、私と同じ名前のおばさんがいて、そんなおばさんが
応援する市長候補なんて云々」などと、大暴言を繰り返した。
名指したのは、都知事と同姓の一橋大学の先輩で、
歯に衣を着せぬ鋭い発言で男性をとっちめる、
彼にとっては煙たい存在だったようだ。
なんてお馬鹿な知事なんだろう、という思いで聞いていたが、
知性も品性もない発言を、国立市民がどう受け止めるかと考えたとき
私は「これで選挙に勝ったかも知れない」と強く確信した。
選挙結果は、わずか1000票差で市民派候補の大逆転勝利だった。
あの時、石原慎太郎知事が応援演説に来なかったら、
恐らく、私たちの陣営は負けていただろうと思う。
流れをかえた、みごとな逆効果だった。
今回、都民は反知性的な石原元都知事の暴言をどう受け止めるだろうか?
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