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2016年01月08日17:58

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ライプツィヒ歌劇場「ラ・ボエーム」(ドイツ音楽三昧 その3)

ベルリン、ドレスデン、ライプツィヒを巡る怒濤のドイツ音楽三昧の第三日です。

ドレスデンは一泊だけでしたが、ベルリンからの到着当日とライプツィヒ出発までの午前中と十分な時間があって市内観光も楽しみました。

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ゼンパーオーパーと同じように瓦礫の山から復元された聖母(フラウエン)教会や、まれに見る暖冬で天候に恵まれてエルベ河岸のテラスからの眺望も素晴らしいものでした。

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また、ツヴィンガー宮殿の陶器博物館の唐代や柿右衛門からマイセンに至るまでの膨大な陶器コレクションには圧倒されます。

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私たち夫婦のヨーロッパ旅行のもうひとつの楽しみは、世界に30数点しかないフェルメールの絵。各地に少数ずつ点在しているのでその所在を細やかに拾ってひとつひとつ見ていくのはちょっとしたお楽しみ。この宮殿でも2点展示されていてます。「窓辺で手紙を読む女」はいかにもフェルメールらしい構図ですが、岩絵具に限りがあったせいか色彩がやや地味ですが、それだけに哀愁がより引き立つ印象でした。

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妻のたっての希望で、中央駅に向かう道筋で少年合唱隊で有名な聖十字架教会にも立ち寄りました。歴史の古い教会ですが何度も戦禍や火災を受け、やはりドレスデン大空襲で破壊されてしまいました。現在の建物は戦後に再建されたものですが、それにしても中は素っ気ないもの。プロテスタントの教会の内部はとても簡素です。

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見学中にパイプオルガンが鳴り出して期待を抱かせましたが、ほんの点検目的ですぐに終わり。内部を照らす灯りもぷっつりと消されてしまいました。やはり、ここで少年合唱を聴きたかったと残念な思いがしました。ちなみに、前回の日記で紹介したシュライヤーもここの合唱隊の出身なのです。

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さて、私たちの旅第三日目は、ドレスデンとならぶ旧東ドイツの中心都市ライプツィヒです。ICEで一時間ほどの距離。古い街並みは「リング」と呼ばれる環状道路に囲まれた地域で意外にこぢんまりしています。中央駅近くのホテルにチェックイン。オペラまでの時間をやはりクリスマスでにぎわう街中を散策しながら歌劇場やゲヴァントハウス、バッハゆかりの聖トーマス教会などの確認です。歌劇場とゲヴァントハウスは、クリスマスマーケットの中心となるアウグストゥス広場をはさんで向かい合っています。ゲヴァントハウスでは翌日のオーケストラコンサートのチケットをピックアップ。

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歌劇場は、ヨーロッパ最古の歴史を誇りますが、やはり第二次世界大戦で破壊され、現在の建物は1960年に再建されたもの。ドレスデンとは違って特に復元にこだわらなかったようで外観はともかく内部は意外にすっきりとした現代的な意匠となっています。

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ここの歌劇場は、専属の常設オーケストラを持たず、ピットに入るのは現存する最古のオーケストラであるゲヴァントハウス管弦楽団。倍近い定員を擁してローテーションを組みシンフォニーとオペラをフルにこなしているので、結局、ドレスデンやウィーンとは立場は逆ですが実質的には超一流の専属オーケストラを擁しているということになります。

この夜の出し物は、やはりクリスマスシーズンものの「ラ・ボエーム」。とはいえ内容は期待以上に充実していてほんとうに素晴らしいものでした。

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現代的な意匠の内部ですが、ここも意外なほどこぢんまりとしていて席数はおそらくドレスデンと変わらないという印象でした。それに対して、ステージの奥行きがとても深くてステージの床面積だけでも客席側の面積を上回る印象です。両側に隠れた空間を考えると大変ぜいたくな歌劇場です。

この歌劇場のもうひとつの魅力は、首席演出家をあのペーター・コンヴィチュニーが務めていること。この「ラ・ボエーム」も彼のプロダクションで、オーソドックスな演劇性のなかにも、あっという驚きや、情景の空間的躍動、細やかな言葉と所作のはっとするときめきの連続。

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私たちの席は、前二列目中央のはずだったのですが、中に入ってみるとなんと最前列でした。というのも、オーケストラピットの客席側には席を一列分潰して特設の花道のようなエプロンステージが設置されているのです。座ってみるとそのステージは手を伸ばせば届いてしまうような距離で、敷き詰められた赤い絨毯の植毛のひとつひとうまで見えるほど。

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おかげで、私たちは、文字通り「あっという驚き」の体験をすることになりました。


(続く)

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