昨夜観たもう一本は、『学生野郎と娘たち』(1960年公開、中平康監督、モノクロ)。
この一本は、監督中平康の女優芦川いづみへの嗜虐志向の発現の極致かもしれない(今までこの組み合わせて5本見たが、3本は未見)。男女大学生たちの群像を描く青春コメディとして展開しながら、徐々にシリアス度を増していく。特に、その一人、学資のためバーで働くまじめな女学生(芦川いづみ)の身に起きる事件が特にそうである。好きではない勤め先のバーのドラ息子に言い寄られ、暴力を受け、犯される。その後も求婚を迫られ、ついに破局を迎える…
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