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日記一覧

堤剛さんは、つい昨年の秋に、聴いたばかり。その艶やかで雄渾な演奏を堪能しましたが、何よりも感動させられたのは小さなコンサートサロンが30年の活動に終止符を打つというその記念のサンクス・コンサートにかけつけ、コロナ感染対策の制約で60人ほどに

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メストレを聴くのは、ほんとうに久しぶり。なので楽しみにしていたのですが、事情があって遅参。後半だけの観賞ということになりました。だから、「アルハンブラの思い出」が聴けなかったのは残念。メストレ自身の編曲だったようです。調律を終えて、舞台上に

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コロナ感染でほとんどの人に知られるようになったPCR検査。とはいえそれが何をしていて、どのような原理のものかは、誰も知らない。かくいう私も本書を読んで初めてそれを知った。PCRとは、ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)のことで

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従来の《山本五十六》観からすれば異端の書。山本五十六を英雄視することに長年違和感を持ち続けてきた。本書を読んでその胸のつかえが下りた。「戦争に反対しながらも、自ら対米戦争の火ぶたを切らざるを得なかった」という山本像は、1965年に出版されベ

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前回の5番がよかっただけに期待していたけれど…。一曲目の「イタリア風序曲」から違和感はあった。弦パートの音がすっきりしない。最初のうちは調子が整わないというのはよくあることと思ったが、終曲となっても団員の表情もどこか冴えない。二曲目の「ハフ

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南紫音さんは大好きなヴァイオリニスト。だから、いろいろな想い出がつまっています。そしてその想い出がどんどんと連鎖していきます。何と言ってもあの東北大地震の直後に最初に聴いたコンサートが南紫音さんでした。震災の年の1月にトッパンホールで初めて

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広重の芸術とその生き様を活写した時代小説。あくまでもフィクションではあるが、その考証は実に行き届いていて、作り事めいたことや作者の勝手な脚色や解釈などの煩わしさも皆無。しかも、フィクションでこそ得られた自由な筆致やリアルな表現が、広重の苦悩

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20年にわたっておなじみだった5千円札の樋口一葉の肖像。来年から津田梅子にとって代わられるという。その20年前に、話題になっていた本書を、いまもう一度読み直してみました。東京向島に生まれた作者が、樋口一葉の描いた明治の青春の日々に捧げた哀切

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チェロでも《二刀流》。モダンとピリオドの二刀流というのは、ヴァイオリンでは聴く機会がずいぶんと増えてきました。けれどもチェロの二刀流は、初めて。しかも、同じ曲を同じリサイタルコンサートで弾きわけるというのも初めての体験でした。鮮やかな真紅の

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2004年以来、20年にわたって親しまれた5千円札の樋口一葉の肖像。来年から津田梅子にとって代わられるという。その一葉の短い生涯はとにかく貧乏で借金まみれだったというから何とも皮肉なことだ。「一葉」という筆名は、一枚の葦の葉の舟に乗って中国

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東京・春・音楽祭。今年も上野公園の桜は満開です。天候には恵まれなくて、この日もどんよりと曇った空ですが、それでも雨模様ではないのが幸いとばかりの大変な人出です。ミュージアム・コンサートは、いつもはなかなか聴く機会のない古楽や小さな編成の室内

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まさに驚愕ともいうべきコパチンスカヤのパフォーマンス。いつもながらの血が沸き立ち、たぎるような興奮をもたらす彼女のパフォーマンスはますます進化していてとどまるところを知らない。それはヴァイオリンだけではなく近年はヴォイス・パフォーマンスも加

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素晴らしいバッハの無伴奏でした。久しぶりに聴く周防亮介さん。振り返ってみると前回聴いたのはちょうど10年前。新進若手というか、まだ、東京音大付属に通う高校生でした。今や新人登竜門として知られる紀尾井ホールでの『明日への扉』の記念すべきシリー

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著者はカリフォルニア大学を卒業後、講談社インターナショナルに入社。25年にわたって美術・工芸、歴史書などの編集に携わったという日本通。歌舞伎町ゴールデン街や横浜中華街など東京(大首都圏)を舞台に、ラストエンペラー溥儀の財宝を巡って暗躍する、

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塀の中の桜並木
2023年03月23日10:50

《さくらトラム》こと都営荒川線沿線の桜の名所巡り。ここは荒川二丁目停留場。開業したのは大正2年(1913年)と古い。開業当時は三河島停留場だったそうです。都電(当時“市電”)になったのは戦争中の昭和17年(1942年)のこと。そのすぐそばにある立派

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前日の14日には、東京は全国に先駆けて開花宣言。この日も、まだ空気に冷たさを感じましたが陽光あふれる春の陽気。池袋グローバルリンクの噴水では、卒業式の帰りなのでしょうか子供たちがびしょ濡れになってはしゃいでいました。その陽気にふさわしい小林

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東京六人組は、楽しい。だから、また聴きたくなる。その東京六人組の公演が、前から一度行ってみたかった《めぐろパーシモンホール》であるという。たまらず出かけてみました。《めぐろパーシモンホール》の存在が気になりだしたのはずいぶんと前のこと。それ

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ピアノ・デュオが続いたのは、たまたまのこと。それにしても、一見、同じ楽器であるピアノ2台の連弾という没個性のデュオであっても、演奏者たちの取り合わせといい、取り上げられる演奏される曲といい、こんなにもヴァラエティがあるとは…!というのが率直

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読響のコンサートマスターを長く務める小森谷さんが定年で退団されるということは、このコンサートで初めて知りました。これは、言ってみればマエストロ小森谷のフェアウェルコンサート。一見プログラムは、弦楽合奏の名曲をずらりと並べたものという風にしか

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香月さんは、パリ国立高等音楽院に在学中で、この夜がデビューリサイタルなのだそうだ。私自身は、一昨年の6月にすでに芸劇ブランチコンサートでお目にかかっているのですが、あのときはスイスのローザンヌ高等音楽院に在学中でつまりは高校生だったことにな

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浮世絵をはじめとする日本美術のコレクションが充実していることでよく知られるボストン美術館。戦前、戦中、戦後の長きにわたっ、てそのアジア部の中枢を担ってきた富田幸次郎。日米関係の緊張が高まる中で買い求めた『吉備大臣入唐絵詞』が、国宝級の海外流

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松井今朝子の歌舞伎ミステリー最新作。歌舞伎といっても、時代は戦前の昭和。生活感覚も現代人に身近で共通する部分が多い。近現代の歴史小説とミステリー仕立てとが相互作用で、日常的なリアリティを互いに高めあっていて、先へ先へとよどみなく読み進むこと

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なかなか聴く機会の少ない2台のピアノデュオ。ステージには2台のピアノ差し向かいに置かれていて、右手鍵盤・手前のピアノの上蓋は外されています。ちょうど2年前には若手の入江一雄さんとのデュオでしたが、今回は、同じ桐朋学園大学でともに教鞭をとる同

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「クレプトクラシー」とは「泥棒政治」のこと。権力者や政治エリートが国庫や国民から膨大な富を盗み取り私服を肥やす。汚職による横領収奪や賄賂などで得た違法の金を「洗浄」して合法的な資産に変えようとする。本書の主役は、主にふたり。まずは、アフリカ

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3年にわたり1年に1回の演奏をじっくりと聴かせるという「紀尾井レジデント・シリーズ」。葵トリオは、シューマンの3つのピアノ・トリオを1曲ずつ配して構成しています。そのシリーズ第2回。ピアノ・トリオというのは、どうしても名人3人が集まってとい

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こんなふうにフランスを感じるなんて思いもよりませんでした。前日の雪は一転して、外堀の堤には青空が広がり2月とは思えないような陽気があふれています。そのせいなのか、まさにパリからの爽やかな風に立春大吉。指揮者のパスカルは、紀尾井ホール管初登場

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いきなりたった一人のプレリュード。それだけでもう満席の聴衆を魅了させてしまいます。分散和音の初めの音を少しだけアクセントをつけて引っ張る。そのタメがアウフタクトになって情感のこもった分散和音が連なる。まるで呼吸するように歌う。しかもたっぷり

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「『米国の下請け』からの変遷」と、いささか刺激的なコピーの短評もあるが、戦後の日本の国策にかかわる情報収集や防諜機関の組織変遷をたどった書。《インテリジェンス》というと、すぐにスパイだとか陰謀、工作といった映画や小説の世界を思い描きがち。あ

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門閥外の下積みから江戸歌舞伎の看板役者へ駆け登った不世出の名優・中村仲蔵の波乱の生涯。立川志の輔の人情噺や、神田伯山の講談で知るひとも多い。私の場合は、NHKで一昨年放映され昨年度の文化庁芸術祭 テレビ・ドラマ部門「大賞」を受賞した。それが

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満州(中国・東北部)とともにソ連侵攻の場となった南樺太・千島戦およびその後の占領の経過を、冷戦後に明らかとなったロシア側の資料もふんだんに駆使して、詳細に記述した最新研究。満州と違って、軍上層部や官吏が住民や最前線の兵士を見捨てて潰走するな

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