カビ臭い、場末のバーのカウンターで紫煙をくゆらせ、
グラスをかたむけ、氷のカラカラという音といっしょに
ウイスキーを流し込む。
タフな探偵に、タバコはつきものだ。
でも禁煙、分煙の時代のいま、
ハードボイルドは、遠い昔ばなしとなってしまった。
ところで、長年タバコを吸っていると、高齢になってから、
COPDという慢性的な肺の病気になる確率が高くなるそうだ。
先般、亡くなった落語家の歌丸師匠もこの病気だった。
ある日、いきなり息苦しくなって、歩行も困難、食欲不振、
体力低下と坂道を転げ落ちるように進行する。
COPDになったらもう後戻りはできない。
どこに行くにも、鼻に付けた酸素吸入器のお世話になる。
加熱式のタバコも例外ではないという。
愛煙家のみなさん、やっぱりタバコはやめましょう。
ただし、いまやめても高齢になってから発症することもあるそうだ。
大手企業などが、あいつで社内の喫煙室を廃止しているのも
生産性が低下するから、ばかりが理由ではないような気がする。
“優しくなければ生きている資格はない”は、
レイモンド・チャンドラーの小説の探偵
フィリップ・マーロウの名セリフだけれど、
やはり、人間は“タフでなければ、生きていけない”、のです。
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