昨年の1月に最初の感染者が確認されてから、
日本政府はずっとコロナの背中を追い掛けてきた。
例のクルーズ船では、感染者が増大したが、
それへの対策はほとんど取れず、
乗客の下船もままならないまま、
国内感染が本格化した。
1回目の緊急事態宣言が出されたのが、4月。
しかし、どうみてもコロナを甘く見ていたようで、
安倍首相は欧米の感染数にくらべて、日本は少ないと
根拠もなにもないまま「日本モデル」などと
特別扱いをしていた。
それがGoToトラベルのミスジャッジにつながる。
コロナ対策よりも景気対策、
いかにもアベノミクスの発想者らしい判断だった。
安倍首相は、2020年の末にはコロナワクチンを確保できると
いっていたが、それは希望的観測で、
結局接種が始まったのは、21年の4月だった。
それ以降も、ワクチン確保は思うに任せず、
ますますコロナウイルスの背中は遠くなる。
これが、出しては引っ込める
緊急事態宣言のバナナのたたき売りにつながった。
楽観論と希望的観測はその後、菅首相に引き継がれ、
デルタ株の感染拡大を懸念する専門家の声に耳を貸すことなく、
安全安心を唯一の旗印にして東京五輪開催を強行。
結果、専門家の予想通りに
東京では爆発的な感染へとつがり、
東京五輪はコロナに打ちのめされた証しとなった。
国会を閉じたままで、コロナ対策の議論もできず、
入院できない自宅療養感染者は日本全国で13万人を超えた。
コロナの背中はますます遠のいているようにも見え、
聞こえるのはコロナウイルスの高笑いである。
いまになって分かることは、コロナに先行されたのではなく、
日本政府が、ただただ後手を積み重ねてきた事実だけだ。
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