幼い頃の夏の風物詩といえば、
花火、海水浴、かき氷、焼きトウモロコシ、
そして、スイカだった。
一個丸ごと勝ってきて、冷えた井戸水でじっくり冷やし、
風鈴の音、蚊取り線香の香り漂う縁台で
くし形に切り分けたスイカに、お塩降って、
種を取り除きながらかぶりついて、しゃくしゃくと食べた思い出は
夏休みの日記に必ずといってよいほど書いたものだ。
あれから70年、
スーパー店頭に並ぶスイカは、
丸ごとからクシ型の切りわけ型へとなり、
そして最近はほとんどがカットされパック詰めだ。
核家族となって一個丸ごとを買う家庭はほどんどなく、
くし形も皮が残るので敬遠され、
昨今流行のカットフルーツの仲間入りをしたわけだ。
味気ないといえば味気ないが、
これによってスイカの売上げが、10年で2.2倍になったというのだから
カットスイカ恐るべし。
ただ、夏休みの宿題でスイカの絵を子どもに書かせたら、
どんなスイカを描くのだろうか。
ログインしてコメントを確認・投稿する