原発処理水の海洋放出について
「関係者の理解なしに、
いかなる(処理水の)処分(放出)も行わない」
これが日本政府が文書に残したすべてである。
岸田首相は、福島原発を視察し、
翌日には全国漁業協同組合連合会の会長と面談。
そこで会長からの「処理水の安全性への理解は
進んでいる」という発言をもとに、
福島の漁業者に面談することもなく放出を決めた。
地元漁業者は、安全と安心は異なると
一貫して放出に反対している。
日本政府の約束は、
実にあっさりと反古にされたわけだ。
岸田首相は、今後数十年かかる処理について、
その安全性の確保と風評被害への対応に
責任を持つと表明した。
処理水タンクの容量はすでに98%を超え、
とにかく放出ありきで進められた決断だった。
関係者の理解なき放出であり、
福島原発事故の当事者である東電に
放出の安全管理をせていることも不安が残る。
東電の隠蔽体質は一種の企業風土である。
いくら政府が保障するといっても、
こればかりは信じろというほうに無理がある。
また風評被害を国の予算で支援するというが、
それは、チッ素問題のときと同じやり方で、
漁業従事者の気持を減衰させる可能性がある。
福島原発事故の風評被害は、
当事者でなければ分からないほど厳しかったという。
今度は処理水で第二の被害を受けることになる。
漁業者は岸田首相が面会をスルーしたことを
永久に忘れないだろう。
そして、忘れっぽい日本国民は政府の言葉の軽さを
永久に忘れてはならない。
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