77年前、広島に投下された原爆による悲劇を
作者自身の被爆体験をもとに描いた漫画“はだしのゲン”。
広島では小学校の平和教育の教材になっていて、
この漫画を通して原爆の恐ろしさ、戦争の悲惨さ、愚かさを
多くの児童が学んできた。
その“はだしのゲン”がこの春から、
教材として使われなくなるそうだ。
理由は、今の時代にそぐわない表現や言葉が多く、
その解説をするために時間を費やす必要があり、
肝心の原爆についての説明時間が
十分に取れなくなるからだというのだが…。
77年前の生活風景を漫画だけで理解することは
むずかしいかもしれないけれど、今時の小学生は、
タブレット端末を駆使して、なんでも調べることができる。
調べ学習には最適なテーマではないのか。
保護者や高齢者に聞き取りすることだってできるし、
それこそが生きた学習といえる。
原爆投下の時代背景をぬきにして、
77年前の悲惨さを語ることの方が、不自然ではないだろうか。
いつ大きな戦争がおきてもおかしくないほど
国際社会は不安定になっている。
だからこそ、77年前の悲惨な体験とその過ちを
正確に細大漏らさず、伝え続けることに意義がある。
事実の重さは、真実の積み重さねのうえにこそ成り立つことであり、
決して近道をして得られることはではない。
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