1月に開催された全国都道府県対抗女子駅伝で、
17人抜きをして驚異的な区間新記録を打ち立てた
ドル―リー・朱瑛里選手。
このレースはずっとテレビ観戦していたのだが、
背筋を伸ばし、力強く、歩幅の広い走りで地を蹴り
頭の位置がぶれずに3キロの区間を淡々と走り、
先行する選手を抜き去る姿にはほれぼれした。
素人目にも、並々ならない才能を感じたが、
同時に中継しているアナウンサーの興奮具合から
嫌な予感がした。
マスコミの餌食にならなければいいがという、
懸念だった。
案の定、翌日の新聞、テレビなどのスポーツ報道は、
ドル―リー一色で、天才ランナー出現と大騒ぎ。
なんと言っても中学三年生である。
私も中学校の頃、1500メートル競技に挑戦したことがあるが、
確か、4分代後半で他の選手に置いてきぼりにされた。
この年齢はとても微妙な時期で、
成長するかしないかの境目でもある。
その後、取材も過熱し続けたのだろう、出場を予定していた
「全国中学生クロスカントリー大会」(2月5日)を欠場したという。
理由は、報道への対応と周りの人からの写真撮影などに、
とても不安を感じたからだという。
ようするに馬鹿騒ぎにうんざりしたというのが
率直な気持だろう。
これからの成長の芽をつみとるような
日本のスポーツマスコミの後進性がつねづね気になっていた。
選手はスポーツニュースを売るための素材ではない。
選手を守り、育てるマスコミとなるよう切望して止まない。
ログインしてコメントを確認・投稿する