なぜ、これほど医療が充実している日本で、
病床が満杯になり、コロナ感染で入院できずに死亡する患者が、
増えつづけているのだろうか。
内閣官房参与の笑笑ツイッターではないが、
欧米に比べて圧倒的に患者数が少ないのに、ふしぎでしかない。
その答えは、医療供給体制の差にあるようだ。
厚労相の資料によると、
プライマリケアについては、
日米英仏独中ともにほとんどが民間経営だが、
病院は、日本が民間非営利80%で公的20%
アメリカが非営利70%、公的15%でほぼ同じ。
イギリスとフランスは大半が公的でキャパが67%を占めている。
ドイツは公的50%民間非営利が33%
中国は公的55%民間45%になっている。
ここから分かることは、日米を除いて、
どの国も公的病院が医療体制の中核をなしていることだ。
行財政改革、小さな政府を掲げている日米は、
病院も民間任せになっているために、今回のコロナのような
パンデミックが起こると、医療体制が逼迫しやすくなる。
ヨーロッパの感染者数が日本に比べて圧倒的に多くても、
医療体制が逼迫しないのは、病院が公的機関として
機能しているからとも言えるのはないか。
民間運営では、どうしてもベッド数を減らすなど
病院経営に合理性が持ち込まれることになり
いざという時に余裕のある治療体制を構築できなくなる。
人の命を守る病院には、
民間企業のような経営の合理性を持ち込むべきではない。
しかし、そうしないと経営を維持できない。
そこに今回のコロナのような非常事態に直面すると
医療体制の脆弱性が露呈することになる。
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