脱炭素社会実現に向けて、
日本は原発依存が高まりつつある。
コストが安い、安定している、温室効果ガスの排出がない。
という、いままでの原発のセールストークは、
東日本大震災でほとんどすべて吹き飛んだ。
しかし、いざ脱炭素社会の実現となると、
日本はエネルギー自給率が10%少しの超小資源国家であり、
再生可能エネルギーについても欧米のように導入が進んでいない。
菅首相は新規の原子炉建設はしないと表明しており、
そこで原発の定年延長ということになる。
東日本大震災で稼働から40年経った原子炉は
原則廃炉と決まったが、この原則というのがくせ者で、
安全基準を満たしていたら、20年の延期は認められる。
原子炉は放射能によって経年劣化することが、40年定年の理由だが、
政府が少子高齢化対策として、定年延長して70歳まで働けるようにしたように
原発にももう一働きしてもらおうという苦肉の策である。
人間は定年延長してもそのまま老化するだけだが、
原発は古くなった炉が大きな地震で崩壊したら、
福島の二の舞になる。
しかも原発を稼働すればするほど、
処理方法が決まっていない高レベル核廃棄物がたまるばかりで、
そのツケは将来に向けて延々と引き継がれることになる。
原発の定年延長は、
あまりにも無謀なエネルギー政策である。
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