東京に隣接するある県に住む、私の山友だちが
10年ほど前に、こんな話をしてくれたことがある。
ちょうど統一地方選挙が行われていたころで、
「いまは毎朝、郵便ポストをのぞくのが楽しみなんだ」と。
ああ、選挙でいろいろな情報がポストに投函されるのかと
そんな質問をしたら「まあ、似たようなものだけれど、
白い封筒に金がはっているんだ」と種明かしされて、
一瞬、言葉を失ってしまった。
買収が習慣として露骨に行われていて、
ダレソレ候補はいくらだったとか、近所同士てくらべっこまで
しているというのだから二度びっくりした。
首相主催の桜を見る会が近づくと、
山口県内の支持者は、案内状が投函されているか、
郵便ポストをのぞくのが楽しみになっているのではないだろうか。
少なくとも私の住むまちでは、
郵便ポストをのぞく特別な楽しみなんかない。
地方では民主主義なんてこんなものである、とは思いたくないが、
「李下に冠を正さず」、という教えを
日本の最高責任者は知らないのだろうか。
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