東日本大震災が発生したあの日、あの時間、
私は、友人といっしょに自宅で珈琲を淹れて飲んでいた。
時計回りに床が大きく揺れ、その瞬間恥ずかしながら、
身体が硬直して動けなかった。
大津波、福島原発事故と報道されるにつれて、
被害の甚大さに身の毛の逆立つ思いをした。
あれから、8年、いまでも行方不明者は2500人を超え、
避難者は5万人を数える。
被災地に帰還した人は一部で、
なかでも福島原発周辺では、
帰還しても近所に人は住んでいないので、
喪失感が深まり、心を病む人も少ないという。
震災の風化が進み、再建もままらないまま、
災害支援金の返却時期も迫り、
経済的な負担も重くなっている。
政府は復興した光の部分を強調するけれど、
厳しい現実に直面している被災者の影の部分が、なくなるまで、
復興ということばを使うのは、まだ時期尚早だ。
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