格安バスツアーでは、多くの前途ある若者の命が奪われ、
廃棄処分したはずの食品が、スーパーで売られていた。
二つには共通性がないように見えるが、
その根底にあるのは、コストだ。
経営者はコストが安いほど利益が上がると考える。
消費者は価格が安いほどうれしいと思う。
そうした経済構造が、生み出した歪みが
現れたのではないか。
スキーツアーの企画会社から格安プランを下請けした
バス会社が最初に考えることは、少しでも多くの利益を
生むために、コストを抑えることだ。
そのために、できるかぎり安い運転手を雇うことになる。
廃棄処分される食品を、仕入れたスーパーも、
基本的な考え方は同じで、不正に手を染める。
それだけではない、大企業では
人件費もコストの一つになり、その結果正社員が減少し、
コストコントロール(雇用調整)しやすい契約や派遣の
非正規社員が、4割を占める雇用環境につながっている。
ローコストを追求競争が、
前途有為な若者の命を、奪ったのだとしたら、
いつの間にか人の価値、人の命までが安くなる社会に
なってしまったといわざるを得ない。
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