大学で、文化系の学科を減らす反知性主義の傾向が強まっている。
特に哲学科などは、もう瀕死状態だと聞く。
要するに、企業内で役に立たない学科ということらしい。
しかし、企業内の人間関係や地域社会づくりに必要なのは、
人間の知恵、つまり知性である。
これが欠如すると、組織の内で善悪の区別さえつかなくなる。
その典型が、東芝の不正経理問題ではないのか。
ガバナンスとかコンプライアンスという横文字ばかりが
跋扈する現代だが、東芝の社長だった故土光敏夫という人は、
道義や道徳を説いた経営者のひとりだった。
第三者委員会の調査で、不正は長年にわたる利益至上主義の
企業風土が生み出したと、結論づけているが、
知性欠如の経営理念を変えない限り、同じあやまちを繰り返すだろう。
今回の事件を、他の企業が他山の石とするか、
不正経理に限らない反知性主義企業(私は隠れブラック企業と呼んでいる)の
これからの動きを、報道機関もしっかり監視してほしい。
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