1958年に出版された政治小説「醜いアメリカ人=Ugly American 」
この本に描かれた背景は、第二次世界大戦後に冷戦が本格化し、
米ソによる第三世界の代理戦争が大きな問題になった時代だ。
米国は莫大な費用を投じて解決に当たったが、
成果は乏しかった。
その原因を「米国の独善的な上から目線にあった」と
この本は、きびしく指弾している。
世界中にカネをばらまき、カネの力で支配しようとした
アメリカ人を現地人が嫌い、「醜いアメリカ人」と
冷ややかに蔑むように見ていたのだ。
そして2025年、「醜いアメリカ人」の歴史は
再び繰り返されようとしている。
トランプ大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領に、
対ロシア侵攻に米国が支援した3500億ドルの返還を求めている。
国連にもG7にも見放され、孤立しているゼレンスキー大統領は、
ウクライナの鉱物資源を代償として手渡すことに合意?とみられたが
昨日の会談で物別れに終わった。
トランプ大統領は、ウクライナの安全保障については、
鉱物資源の権益を得ればそれが安全につながると持論を強調。
まるで、1958年時代の“独善的な上から目線”そのままだ。
明日は我が身とロシアのやり方を熟知しているEU諸国は、
今回の結果をうけ、ウクライナ支援を表明している。
金儲けに執着するディール外交をこのまま続ければ、
歴史を学ぼうとしないトランプ大統領と米国民は、
“Make America Great Again”どころか、
“Ugly American again”へ逆戻りすることになるだろう。
ログインしてコメントを確認・投稿する