狙いはどこにあるのか不明だが、
トランプ大統領は就任前から、ロシアとウクライナの戦争を
大統領になったら48時間で解決するなどと豪語していた。
しかし、就任後は半年は、かかるだろうとトーンダウン。
何事も、まず大風呂敷を広げて、あとからそれを畳んでいく、
それが彼の基本的なディールのスタイルなのだろう。
それにしても、ロシアの独裁者プーチン大統領と
モスクワで指しで停戦に向けた話し合いをすると言うのだが、
侵略された当事者であるウクライナのゼレンスキー大統領抜き
というのは、いかにも乱暴だ。
専門家は、いずれはゼレンスキー大統領も
交渉の席に着くことになるといってはいるけれど、
プーチン大統領は、ゼレンスキーは大統領の任期が切れており、
交渉相手とは認めないという屁理屈もこねている。
戒厳令下では大統領選挙をしなくてよいという、
ウクライナの正当な理由があっても、それをも無視という姿勢を
とり続けるのは、いかにもプーチンらしい。
彼の停戦条件は3つある。
NATOへの加盟を認めないこと。つまり「中立化」
そして軍備をもたない「非軍事化」
さらに侵攻の理由としている「非ナチ化}を挙げている。
ロシア帝国の再興を描いているのではないかと思われるプーチン大統領の
真の狙いはウクライナを無力化して、将来、ロシアに帰属させるように、
傀儡の大統領をトップにすえることにあるのではないか。
こんなことを認めると、その他の旧ロシアからの独立国、
例えばバルト三国などは、将来同様の危機に直面するのではないかと
警戒を強めているようだ。
かつて、第二次世界大戦の切っ掛けとなったとされる
英国チェンバレン首相がチェコスロバキアに対する
ヒットラーの対応にに宥和策をとったことと、
トランプ大統領のプーチン大統領への対応と重なって見える。
これが、NATOの諸国がもっとも懸念していることなのだが、
トランプ大統領流のディールでは、
歴史的な背景など、まったく意味をもたないようだ。
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