13年前、東日本大震災が発生したとき、
ある出版社から小学校高学年を対象にする防災の本の原稿を依頼された。
小学校高学年向けとはいえ、
大人が読むのと同じレベルの下調べ、調査が必要で、
本の監修は釜石の奇跡を起こした片田先生にお願いした。
私は、津波について学ぶために
日本各地で開催した片田先生の講演について回り、
そのたびに津波などの被害の映像を見続けることになった。
また、大震災に関する新聞記事をスクラップするなど、
プリント媒体の情報も数え切れないほど目を通した。
原稿は5ヶ月ほどでまとめ11月には出版された。
それからしばらくして私は、ネット上に公開され始めた
大震災の映像を見ると、気持が憂鬱なり気分が塞ぐようになった。
それが震災映像などによって引き起こされるトラウマであることを
知ったのはしばらく後のことだった。
元旦に発生した能登半島地震の映像が、
毎日のようにテレビで報道され、二日間ほどはニュースとして
観ていたが、三日目ほど経つと、またトラウマがぶり返して
観ているのが辛くなってしまった。
ネット上でも、災害映像を見るときには注意するようにと、
警告が発信されていた。
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