私は実銃を手にしたことはない。
だからもちろん銃を撃ったことはない。
しかし、銃には人智を超えた、力があるように思える。
それが、銃がもつ殺傷力であり、
人間を制圧する魔力といえるのではないか。
「銃と弾丸を手に入れること」これが
動機だったと教官三名を殺傷した自衛官候補生は
動機を語り始めている。
実銃による射撃訓練は、5回行われ、
その内1回は銃の扱い方で実際に弾丸をこめて撃つのは4回だというから、
候補生は最後の訓練で銃を教官に向けたことになる。
銃のが人を黙らせ、自分に服従させる魔力を有しているとしたら、
この若い候補生が、その魔力に取り憑かれたと思える。
自分の構えた銃によって、教官や同僚を制圧し、服従させ、
つぎにどんな行動を起こそうとしていたのか、
その先にある動機、その目的を解明できるか…。
鍵はそこにあるのかも知れない。
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