一年の納め場所、大相撲九州場所は、
関脇安青錦の優勝で幕を閉じた。
この一年を振り返ると、大の里の横綱昇進もあったけれど、
話題をさらったのは、安青錦だった、そんな気がしてならない。
大型、小兵どちらと対戦するときにも
立ち会いから低い姿勢をしっかりを維持して、
食いつくように攻め立てる。
足技を仕掛け、ときには内無双を放ち、
相手のバランスを崩す小技を繰り出す戦法が、
スピード感あふれる攻撃と相まって、
相手を面白いように土俵に這わせ、外に押し出す。
ウクライナから訪日して、わずか3年14場所で、
関脇で賜盃を手にしたのは、相撲道を忠実に学び、
相手の弱点をつく攻めの高い能力の賜物だろう。
ウクライナではレスリングをやっていたようで、
技のデパートという異名を持つ曲者宇良に共通する。
昨日の千秋楽の優勝決定戦で、横綱豊昇龍を倒した
送り投げという決め技も、相手の背後に回る
レスリング体験が奏効したのではないか。
負けても勝っても表情が変わらないが、
昨日だけは賜盃を手にした時の柔らかい笑顔が印象的だった。
どこまで成長するか、これからが楽しみだ。
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