「嘘も百回言えば真実になる」
この言葉は、ナチス・ドイツの宣伝大臣であった
ヨーゼフ・ゲッベルスの有名なセリフだ。
兵庫県議会でパワハラ疑惑で不信任決議され
失職した斎藤前知事が昨日投開票された選挙で復帰した。
その勝因はSNS上で、パワハラは捏造であり陰謀だ
という情報が流されたことで、斎藤前知事にかけられた疑惑が、
嘘ではないかと信じた市民が、前知事に一票を投じたようだ。
選挙前は劣勢とされていたが、SNSによる情報拡散で
一気に優勢になりそのまま当選した。
SNSでの発言は自由で、無制限、
相手候補も嘘の情報を流され、その否定に追われたとされ、
情報を拡散したのは主に若者だった。
前知事に掛けられた疑惑は
公益通報者を保護しなかったというその一点だ。
たとえ、通報者の通報内容が、
訴えられた側にとって不適当であったとしても、
一方的に排除したり犯人捜しをしてはならない。
しかし、知事の対応は犯人捜しをするなど真逆であった。
その事実が、ネット上で捏造と陰謀という嘘一色に染められ、
文字通り「真実」となって、選挙の趨勢を決めてしまったのだとしたら
果たしてそんな選挙は、民主主義選挙といえるのか。
SNSという便利だが厄介な言論メディアが出てきたことで、
報道機関のあり方や対応を含めて、これから大きな問題になりそうだ。
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