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日記一覧

book『真実』(梶芽衣子)
2018年05月28日14:40

梶芽衣子著(構成・清水まり)『真実』(文藝春秋)を読んだ。私は丁度高槻市に転勤して小学校の教員だった頃、梶芽衣子主演の映画「さそり」シリーズ(伊藤俊也監督)を熱中して見た。また原作の漫画本(篠原さとる)も愛読した。同時期に彼女が主演していた

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白井聡著『国体論 菊と星条旗』(集英社新書)を読んだ。著者は『永続敗戦論 戦後日本の核心』(太田出版)で著名だが、その論理を拡張し、敗戦後の「国体」の再編過程を論理的に明らかにする。その論理展開が鮮やかだ。「敗戦時の『国体』の再編劇において

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池田浩士著『ヴァイマル憲法とヒトラー/戦後民主主義とファシズム』(岩波現代全書)を『(増補新版)抵抗者たち/反ナチス運動の記録』に引き続き読んだ。この本は3年前に池田さんを招いた連続講座を聞いた時期に買ったもので、その講座の記録はパンフレッ

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スウェーデン映画「ザ・スクエア/思いやりの聖域」(リューベン・オストルンド)を見た。美術館のキューレーターが発表した展示作品は「ザ・スクエア」(キューレーターの言葉「この四角形の中では、みんなが平等で助け合うのが決まりです。」)との対比で描

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作・中澤晶子、絵・ささめやゆき『さくらのカルテ』(汐文社)を読んだ。昨年毎日新聞大阪本社版に連載された作品で、掲載時に注目して読んだが、単行本になってさらに輝いて見えた。さくら専門の精神科医、サクラハナ・ビラ先生と助手のさくらふりかけとが狂

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辻田真佐憲著『空気の検閲/大日本帝国の表現規制』(光文社新書)を読んだ。この本は戦中・戦前の検閲制度を解剖した大変興味深い本だった。検閲制度を強権的な正規の検閲制度と出版・新聞・映画・レコード会社側が権力のいいなりになる自主規制による非正規

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池田浩士著『(増補新版)抵抗者たち/反ナチス運動の記録』(共和国)を読んだ。池田さんが1980年に出された同名の本の2度目の増補新版だ。ナチスに対する様々な抵抗が詳細に描きこまれていて、実に読み応えがあった。「序章・最後の蜂起」の章末を引く

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